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2025年景気ウォッチャー調査から読み解く経済動向:価格高騰の影響?(2025年1月~7月)?2025年前半の景気動向:物価高、寒波、万博への期待

2025年前半の景気は、物価高騰と寒波に見舞われながらも、インバウンド需要や政府の政策で緩やかな回復基調。1月は物価高が景況感を悪化させ、2月は記録的寒波で後退。その後、6月・7月と持ち直しの動きを見せ、回復への期待感も。食品値上げによる節約志向と、夏の需要増が対照的。今後の景気は、物価と需要のバランスが鍵となる。

2025年景気ウォッチャー調査から読み解く経済動向:価格高騰の影響?(2025年1月~7月)?2025年前半の景気動向:物価高、寒波、万博への期待

📘 この記事で分かる事!

💡 景気ウォッチャー調査は、街角の景気を肌感覚で捉える内閣府の調査。

💡 2025年前半の景気は、物価高騰、記録的な寒波、そして大阪・関西万博への期待など、様々な要因が絡み合う。

💡 7月には景気回復への期待が高まるも、物価上昇や米国の通商政策への懸念も。

まず、景気ウォッチャー調査の概要を説明し、その結果から見えてくる2025年前半の経済状況を、各月のデータと共にご紹介いたします。

2025年1月:冬の到来と景気の後退

2025年1月の景気は?物価高騰の影響は?

緩やかな回復も、物価高騰で悪化傾向。

2025年1月は、冬の到来と共に景気後退の兆しが見え始めました。

物価高騰が家計を圧迫し、景況感は悪化傾向に。

インバウンド需要や初売りは好調でしたが、節約志向が強まりました。

街角景気】依然として「価格or物価」が足を引っ張るも、「外国人orインバウンド」「株(株価)」「賃上げ」などが先行きの景況感にプラス寄与【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
街角景気】依然として「価格or物価」が足を引っ張るも、「外国人orインバウンド」「株(株価)」「賃上げ」などが先行きの景況感にプラス寄与【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】

✅ 景気の先行指標として、日々の生活に密着した様々なデータに注目することが重要である。

✅ 例えば、飲食店の客足、コンビニの売れ筋商品、交通機関の利用状況など、身近なデータから景気の動向を推測できる。

✅ これらのデータは、企業の業績や国の経済指標よりも早く変化を捉えることができ、景気の先行きを予測するのに役立つ。

さらに読む ⇒富裕層向け資産防衛メディア | ゴールドオンライン出典/画像元: https://gentosha-go.com/articles/-/58717

物価高騰の影響が鮮明になり、景気ウォッチャー調査の結果も悪化傾向を示している点は、今後の経済動向を注視する上で非常に重要だと感じます。

2025年1月の景気ウォッチャー調査によると、景気は緩やかな回復基調を維持しているものの、物価高騰の影響が明確になり、その影響で景況感は悪化傾向にあります

現状判断DIは48.6と3か月ぶりに低下し、先行き判断DIも48.0と下落しました。

特に、食料品や燃料費の高騰が家計を圧迫し、飲食、住宅関連の悪化を招いています。

インバウンド需要や初売りの好調さも見られるものの、物価高騰による節約志向が強まっています。

地域差も存在し、甲信越地方では上昇が見られた一方で、中国地方では低下が顕著でした。

企業動向では、製造業は改善したものの、非製造業は悪化し、企業は価格転嫁などで対応を迫られています。

雇用面では、採用難が継続しています。

なるほど、物価高騰が景気を冷え込ませているんですね。まさに、今の日本経済の縮図を見た思いです。企業は価格転嫁、消費者は節約、当然の動きですな!

2025年2月:記録的な寒波が景気に影を落とす

2025年2月の景気後退、主な原因は何?

記録的寒波と外出自粛による消費の落ち込み。

2月には、記録的な寒波が日本列島を襲い、景気に更なる影を落としました。

外出自粛による客足の減少、企業収益の圧迫…厳しい状況が続きます。

大阪関西万博への期待が、せめてもの希望か。

2025年大阪・関西万博で景気はよくなる?
2025年大阪・関西万博で景気はよくなる?

✅ 万博は、国際博覧会条約で規定された国際的な催しで、人類の進歩や技術の展示、文化交流を目的としており、大阪・関西万博は2025年に開催予定。

✅ 2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、経済波及効果は約2兆円と見込まれ、地域経済の活性化やビジネス機会の拡大を目指す。

✅ 過去の万博開催時には株価が上昇する傾向にあったが、花の万博の例のように、開催前の経済状況にも影響される。愛知万博では約7.7兆円の経済効果があった。

さらに読む ⇒愛知県・名古屋市の注文住宅、新築一戸建て、土地活用|東新住建出典/画像元: https://www.toshinjyuken.co.jp/aichi_nagoya/?p=4919

記録的な寒波がこんなにも景気に影響を与えるとは驚きです。

特に、サービス業や飲食業への打撃は深刻ですね。

今後の経済状況を左右する要因として、気候変動も考慮に入れる必要がありそうです。

2025年2月の景気ウォッチャー調査では、記録的な寒波が大きな影響を与え、景気はさらに後退しました

現状判断DIは45.6と2ヶ月連続で低下し、特に家計動向、小売、サービス、飲食関連が大きく落ち込みました。

外出自粛による客足減少も顕著で、企業もコスト増を価格転嫁できず、利益を圧迫される状況です。

内閣府は基調判断を下方修正し、「緩やかな回復基調に弱さが見られる」と発表しました。

先行き判断DIも46.6と低下し、物価高騰による節約志向が継続する一方で、大阪・関西万博への期待もみられました。

企業は米国の通商政策に対する不透明感を懸念し、雇用面では年度末の退職・転職に伴う求人ニーズの増加が見込まれました。

ほんま、寒波ってやつは手強いわね。でも、万博への期待も見えるし、希望を捨てずに、前に進むしかないべさ!

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景気ウォッチャー調査、現状・先行きDIが改善!夏のボーナス期待も、物価高や通商政策への懸念も。回復基調の中、物価と需要のバランスが鍵。