SBI新生銀行、再上場へ:北尾氏のメガバンク構想と公的資金完済への挑戦?SBI新生銀行、再上場へ:公的資金完済とSBIホールディングスの戦略
かつて「メガバンクより上」と評された長銀(新生銀行)の破綻から、SBIHDによる買収、そして再上場へ。バブル崩壊、公的資金投入、外資系ファンド、リーマンショック…激動の歴史を経て、北尾社長率いるSBIHDは「第4のメガバンク」構想を実現できるか?地域金融との連携、フィンテックとの融合、そして公的資金完済。再上場は、日本の金融市場再編の序章となるか?
💡 1998年の破綻から再出発した新生銀行。多額の公的資金投入と回収の歴史を紐解きます。
💡 SBIHDによる新生銀行買収劇、北尾社長のメガバンク構想と、その戦略に迫ります。
💡 再上場に向けたSBI新生銀行の道。公的資金完済と、今後の展望について解説します。
本日は、新生銀行を取り巻く激動の歴史、SBIホールディングスによる買収劇、そして再上場への道のりについて、詳しく見ていきましょう。
長銀から新生銀行へ:激動の歴史
長銀破綻から新生銀行再出発、その道のりは?
公的資金投入、外資買収、そして経営迷走。
日本長期信用銀行(長銀)の破綻から新生銀行の誕生、そしてSBIホールディングスによる買収までの歴史を振り返ります。
公的資金の投入と回収、そしてSBIのM&A戦略の成功とは。
公開日:2025/07/31

✅ 1997~1998年の日本の金融危機における公的資金注入について、SBI新生銀行の公的資金が完済され、SBIのM&A戦略が成功していることが示唆されている。
✅ 金融機関救済は批判されがちだが、国民経済的には救済の効果があり、破綻を許容した場合の損失よりも、救済による超過回収があったと評価されている。
✅ SBIの北尾氏の経営手腕を評価する声があり、公的資金の回収により、SBIグループがメガバンクに対抗できる地銀連合への経営自由度を高めた可能性がある。
さらに読む ⇒NewsPicks | 経済を、もっとおもしろく。出典/画像元: https://newspicks.com/news/14780961/?block=categories&ref=index金融機関の救済策の効果や、SBIグループの経営戦略について、様々な視点から考察されています。
公的資金の回収は、国民経済にとって重要な意味を持ちますね。
1952年に設立された日本長期信用銀行(長銀)は、高度経済成長を支え、「メガバンクより上」と評されるほどの企業でしたが、バブル崩壊後の不良債権問題により1998年に破綻。
その後、計4000億円超の公的資金が投入され、新生銀行として再出発しました。
2000年に外資系投資ファンドに買収され民営化された新生銀行は、個人向け取引の強化や投資銀行業務などの多角化を図り、2004年には株式再上場を果たしますが、公的資金は高い配当を受け取れる優先株の形で残存。
政府は株価上昇による売却で回収を図りましたが、リーマン・ショックの影響で株価は低迷し、消費者金融事業の買収も収益に繋がらず、経営は一時迷走しました。
あおぞら銀行との合併も検討されたが破談となり、15年にはあおぞら銀行やりそなHDが完済する中、新生銀行だけが残された。
金融庁にとっても長年の課題であった新生銀行の完済には、様々な要因が絡み合い、時間がかかりました。
ふむ、なるほど。長銀の破綻から新生銀行の再建、そしてSBIによる買収劇か。公的資金の回収は、経営者の手腕と、時代背景が大きく影響したということですね。流石、ミリオネアの北尾さん。
SBIHD、新生銀行買収へ:北尾氏の野望と戦略
SBIHD北尾氏、新生銀行買収の狙いは?
メガバンク構想と地域金融機関ネットワーク構築。
SBIホールディングスが新生銀行買収に至った背景には、北尾吉孝社長のメガバンク構想がありました。
SBIの戦略、新生銀行の強み、そして対立なども含めて、詳細に見ていきましょう。
公開日:2021/09/09

✅ SBIホールディングスは、地銀連携による「第4のメガバンク構想」の核として新生銀行の買収を目指し、敵対的TOBも辞さない構えである。
✅ SBIは新生銀行の経営陣に対し、業績低迷への対応や公的資金返済への見通しの甘さを批判し、提携提案を拒否したことを非難している。
✅ SBIの北尾社長は、新生銀行とマネックス証券の提携に不快感を示しており、約2年前から構想していた「第4のメガバンク構想」実現に向けて動き出した。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20210909/k00/00m/020/252000cSBIの北尾社長のメガバンク構想、面白いですね。
新生銀行の強みとSBIのノウハウを組み合わせることで、どのようなシナジー効果が生まれるのか、非常に興味深いです。
ネット証券最大手として成長したSBIホールディングス(SBIHD)の北尾吉孝会長兼社長CEOは、第四のメガバンク構想を掲げ、銀行事業の強化を目指していました。
SBIは、新生銀行の消費者金融やストラクチャードファイナンスなどの強みに着目し、住宅ローン事業とのシナジー効果を狙っていました。
2019年から新生銀行の株式取得を開始し、米ファンド撤退後、経営陣と連携して総合金融グループを目指す提案を行いました。
北尾氏は、SBIの資産運用ノウハウを活用し、地域金融機関とのネットワークを構築する構想を持っており、新生銀行の事業基盤はその実現に不可欠と考えました。
2021年には、SBIHDからのTOBに対抗するための買収防衛策を取り下げ、新たな役員を受け入れ、新生銀はSBIHDの傘下に入りました。
ほほう、SBIの北尾社長、やり手ですな。新生銀行の強みを見抜き、そこへ自社のノウハウをぶち込む。買収防衛策を撤回させるあたりも、流石ですわ。今後の展開が楽しみだね。
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SBIHD、新生銀TOB!北尾氏の「第4のメガバンク」構想、いよいよ始動。再上場、地銀連携、フィンテック融合で金融再編を加速!