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SMFGのNZBA離脱って、一体何が問題?~金融機関の脱炭素化、今後の課題は?~SMFGのNZBA離脱とその波紋

三井住友FGが、国際的な脱炭素金融イニシアティブ「NZBA」から離脱!国内大手金融機関初の決断は、米国の圧力や独自戦略への自信が背景に。脱炭素化の流れに逆行する可能性も孕み、専門家からは疑問の声も。他行への影響や、今後の政府の脱炭素戦略、SMFGの今後の動向に注目が集まる。

SMFGのNZBA離脱って、一体何が問題?~金融機関の脱炭素化、今後の課題は?~SMFGのNZBA離脱とその波紋

📘 この記事で分かる事!

💡 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が国際的な脱炭素金融グループ「NZBA」から離脱した背景。

💡 SMFGのNZBA離脱が、金融業界や環境団体に与える影響について解説します。

💡 脱炭素化に向けた今後の課題や、SMFGの今後の戦略について考察します。

今回の記事では、SMFGのNZBA離脱の背景、各方面への影響、今後の課題について掘り下げていきます。

SMFGのNZBA離脱:衝撃と波紋

SMFG、NZBA離脱!その理由は?

独自脱炭素戦略へ移行。

SMFGがNZBAを離脱したというニュース、驚きましたね。

2050年のネットゼロ目標を掲げているにも関わらず、なぜ離脱という選択をしたのでしょうか?様々な情報が錯綜していますが、まずはSMFGの決定内容と、そこから見えるものを整理していきましょう。

三井住友FG、脱炭素の国際的枠組み「NZBA」から離脱

公開日:2025/03/05

三井住友FG、脱炭素の国際的枠組み「NZBA」から離脱

✅ 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が、脱炭素に向けた金融機関の国際的枠組み「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」から離脱することを決定しました。

✅ SMFGは2050年のネットゼロ目標を設定しており、独自に対応できる状況にあると判断したため、離脱を決めたと説明しています。

✅ SMFGの離脱に対し、環境団体からは「非常に憂慮すべきこと」との声が上がっており、ネットゼロ排出へのコミットメントと化石燃料への融資停止を求める声が出ています。

さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/environment/SSPDE3ZIIFJFPE7YSLCV5NBTSA-2025-03-05/

SMFGの今回の決定は、国際的な脱炭素への流れに逆行するようにも見えます。

しかし、SMFGは独自に対応できると判断しており、その判断の背景には様々な要因が考えられます。

ネットゼロ排出目標を掲げている企業の動向は、今後も注視していく必要がありますね。

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は、国際的な脱炭素金融グループ「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」から離脱することを決定しました。

これは、国内大手金融機関としては初の試みであり、国際的な脱炭素戦略に影響を及ぼす可能性があります

NZBAは、2050年までに投融資ポートフォリオの温室効果ガス排出量をネットゼロにすることを目指す金融機関の国際イニシアティブで、現在130以上の金融機関が加盟しています。

SMFGは、独自に対応できる状況にあると判断し、7月4日付で離脱を決定しました。

なるほど、SMFGがNZBAを離脱した背景には、様々な思惑が絡んでいるんですね。脱炭素の流れに逆行するような動きは、企業としてのリスクヘッジなのか、それとも別の狙いがあるのか。今後の動向に注目ですね!

離脱の背景:政治的圧力と企業の判断

SMFGのNZBA離脱、その真の理由は?

米国の圧力と、米大手金融機関の脱退の影響。

SMFGのNZBA離脱の背景には、政治的な圧力や、米国での脱炭素化への逆風も影響しているようです。

トランプ前大統領の再選リスク、そして「反ESG」の流れが、金融機関の姿勢に変化をもたらしているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

脱炭素から日米金融が「離脱ドミノ」 国際枠組み加盟にトランプリスクが浮上 » Japan 2 Earth

公開日:2025/04/29

脱炭素から日米金融が「離脱ドミノ」 国際枠組み加盟にトランプリスクが浮上 » Japan 2 Earth

✅ 米国のトランプ前大統領の再選リスクを考慮し、気候変動対策に否定的な姿勢を見せる金融機関が、脱炭素を目指す国際的な枠組み「NZBA」から相次いで離脱している。

✅ 離脱の背景には、化石燃料企業への融資削減が反トラスト法に抵触する可能性や、トランプ政権下で訴訟リスクが高まる懸念がある。

✅ 離脱した金融機関は脱炭素への取り組み自体は継続するとしているものの、枠組みからの離脱は、脱炭素への価値観を揺るがし、その推進を妨げる可能性もある。

さらに読む ⇒JAPAN Forward - Real Issues, Real News, Real Japan出典/画像元: https://featured.japan-forward.com/japan2earth/2025/04/9713/?lang=ja

米国の政治情勢が、日本の金融機関の行動に影響を与えているとは、驚きですね。

脱炭素化への取り組みが、政治的な駆け引きに巻き込まれるという構図は、少し複雑な気持ちになります。

世界的な脱炭素化の動きが、足踏みすることのないよう願います。

SMFGのNZBA離脱の背景には、複数の要因が考えられます。

一つは、米国の政治的圧力及び米国大手金融機関の離脱の影響です。

トランプ前大統領時代に展開された反ESGキャンペーンの影響を受け、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴなどがNZBAから既に脱退しており、モルガン・スタンレーも脱退を表明しています。

米国の金融機関は共和党系州当局からの圧力により脱炭素化を促進する行動が反トラスト法違反に抵触する可能性を指摘されたことも、離脱の要因となっています。

日本政府がトランプ政権に配慮し、金融庁の暗黙の了解を得てSMFGが主導的に脱退に踏み切った可能性も指摘されています。

SMFGは、独自に対応できると判断したとしていますが、専門家からは脱退の必要性について疑問の声も上がっています。

ふむ、アメリカの政治的なアレが、日本の金融機関にまで影響を与えとるってことか。政権変わると、色んなとこに波紋が広がるもんやねぇ。脱炭素化という、世界的に取り組まなきゃいけない課題が、政治に左右されるのは、ちょっと残念やね。

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SMFGのNZBA離脱が波紋。脱炭素化の流れに逆行?各社の姿勢が問われる。今後の金融業界の動向に注目!