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ふるさと納税の闇?洲本市を揺るがした不正とその後とは?ふるさと納税不正問題:洲本市の顛末

ふるさと納税で躍進した洲本市。しかし、高額返礼品の裏で、3割・地場産品・5割基準違反など、数々の法令違反が発覚!職員のコンプライアンス意識欠如により制度除外、市民の信頼を失墜。温泉利用券未消化、地元業者への影響も深刻。制度復帰を目指すも、再びの除外を危惧。元課長の関与否定も、問題は山積み。洲本市のふるさと納税、その光と影を描く衝撃の顛末。

ふるさと納税の闇?洲本市を揺るがした不正とその後とは?ふるさと納税不正問題:洲本市の顛末

📘 この記事で分かる事!

💡 洲本市は、ふるさと納税の返礼品として提供していた温泉利用券の手数料を巡り、不適切な会計処理を行っていた疑いが浮上。

💡 市の職員による法令違反が多数発覚。調達価格の超過、地場産品基準違反、5割基準違反など、悪質な行為が明らかになる。

💡 内部告発者への不当な扱い、隠蔽工作など、市としてのコンプライアンス意識の欠如が露呈。市は信頼を大きく損なう。

本日は、ふるさと納税を巡る兵庫県洲本市の不正問題について、詳しく見ていきましょう。

まずは、この記事で皆様に知っていただきたいポイントを3つご紹介します。

ふるさと納税の熱狂と影:洲本市の始まり

洲本市のふるさと納税を躍進させた立役者は?

元財政課職員X氏と洲本温泉利用券

洲本市のふるさと納税は、平成27年に寄付額を大きく伸ばし、一時は全国7位を誇るまでに成長しました。

しかし、その裏では様々な問題が孕まれていたようです。

まずは、その始まりから見ていきましょう。

洲本市のふるさと納税、国のルール逸脱か 「温泉利用券」手数料の裏付けなし

公開日:2022/03/14

洲本市のふるさと納税、国のルール逸脱か 「温泉利用券」手数料の裏付けなし

✅ 兵庫県洲本市のふるさと納税返礼品「洲本温泉利用券」を巡り、市が旅館に支払っていた手数料に関する契約書などの資料がなく、手数料が実質的に調達費として運用されていた疑いが浮上しました。

✅ 県による追加調査で、市は手数料の根拠となる資料を提出できず、業務内容や実績が不明確であることが判明。市はプロモーション費用と主張するも、詳細な実績を示す資料は提出されませんでした。

✅ 国の基準違反と認定された場合、制度の対象から除外される可能性があり、市長は事務処理の不明確さを認めつつも、PR業務への対価として手数料を支払っていたと主張し、必要な改善と総務省への対応を表明しました。

さらに読む ⇒@kobeshinbun出典/画像元: https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202203/0015135000.shtml

手数料が実質的に調達費として運用されていた疑いや、詳細な実績を示す資料が提出されなかった点など、ずさんな事務処理が気になりますね。

PR業務への対価という主張も、裏付けとなる資料がないと信憑性に欠けます。

平成27年、洲本市はふるさと納税に力を入れ、寄附件数と寄附受入額を大きく伸ばしました。

特に、前財政課職員のX氏が中心となり、返礼品のPRを強化。

その後、魅力創生課が新設され、X氏が課長として積極的にプロモーションを行いました。

この躍進の裏には、高額な返礼品として提供された洲本温泉利用券の存在があり、一時は全国7位の寄付額を誇りました。

これはヒドイ。まるで組織ぐるみで不正を働いていたような話じゃないか。PRという名目で一体いくらの金が動いたんだ?徹底的に調査する必要があるな!

法令違反の実態:隠された問題点

洲本市のふるさと納税、何が問題だった?

法令違反と悪質な職員の対応。

活発な動きの裏に隠された法令違反の実態を見ていきましょう。

第三者委員会の報告書によると、約3割の返礼品で違反があったとされています。

具体的にどのような問題があったのでしょうか?。

ふるさと納税 返礼品3割、基準違反 洲本市第三者委「元課長に権限集中」 /兵庫

公開日:2023/09/08

ふるさと納税 返礼品3割、基準違反 洲本市第三者委「元課長に権限集中」 /兵庫

✅ 兵庫県洲本市は、ふるさと納税の返礼品基準違反により制度対象から除外され、第三者委員会は最終報告書をまとめた。

✅ 報告書では、約3割の返礼品で違反があったと認定し、担当課長への権限集中と市長ら幹部のコンプライアンス意識の低さを問題点として指摘した。

✅ 洲本市はふるさと納税で急成長したが、基準違反の発覚により2年間の制度除外処分となった。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230908/ddl/k28/010/151000c

法令違反が多数発覚し、悪質性が高いと評価されているのは由々しき事態です。

職員が法令違反の認識を持ちながら行っていたというのは、組織的な問題が根底にあるように思えます。

おせち料理の発注に関する問題も看過できません。

しかし、この活発な動きの裏で、法令違反が多数発生していました。

第三者委員会の最終報告書では、3つの基準違反が指摘されています。

具体的には、返礼品の調達価格が寄附額の3割を超える「3割基準違反」、洲本市産でない返礼品を提供する「地場産品基準違反」、調達費、送料、梱包費の合計が寄附額の5割を超える「5割基準違反」などです。

これらの違反は、洲本市職員が法令違反の認識を持ちながら行われており、悪質性が高いと評価されました。

おせち料理の発注に関する問題も発覚し、契約書がないまま、議会の議決も経ずにX元課長が単独で発注していたことも明らかになりました。

また、市が独自に製作した浸透印が申込書に使用されていたことも判明しました。

ほんま、信じられへんわ。職員が法令違反って分かっててやってたとか、言語道断や!議会もちゃんと機能してたんか?おせちの発注とか、もうめちゃくちゃやん。

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ふるさと納税で不正発覚!高額温泉券未消化、虚偽文書作成… 市民の信頼を失墜。制度復帰を目指すも、業者は苦悩。真相解明は?