住友生命のコンプライアンス体制と不正事案について徹底解説!信頼回復への取り組みとは?住友生命、コンプライアンス体制と不正事案、信頼回復への取り組み
住友生命は、顧客からの金銭詐取事件を受け、コンプライアンス体制を強化。マニュアル策定、研修、内部通報制度を整備するも、元職員による不正が発覚。26名、約2240万円の被害。厳正な処分と警察への相談、補償を実施。今後は、モニタリング強化、社員教育徹底、顧客との信頼回復を目指す。顧客本位の業務運営を推進し、透明性のある対応で信頼再構築へ。
💡 住友生命グループは、コンプライアンス体制を強化し、健全な事業運営を目指している。
💡 不正事案が発生し、顧客からの金銭詐取事件が起きたことに対する対応を示している。
💡 信頼回復のため、内部管理体制の強化、透明性の高い情報開示、教育研修の徹底を行っている。
それでは、まず住友生命の強固なコンプライアンス体制について詳しく見ていきましょう。
強固なコンプライアンス体制
企業コンプライアンス強化の秘訣は?
マニュアル、研修、内部通報制度、モニタリング!
電通グループの事例を参考に、住友生命も同様の体制を構築しているのか、気になりますね。

✅ 電通グループは、コンプライアンス推進体制として「電通グループ行動憲章」を定め、DJNコンプライアンス委員会、DIコンプライアンス委員会、グループコンプライアンス会議を設置し、PDCAサイクルでコンプライアンスの維持・向上を図っています。
✅ DJNでは、広告業務や情報セキュリティなどに関する法令順守のための施策、問題発生時の通報・相談制度などを実施し、内部監査やモニタリングを通じて対応状況を把握しています。内部通報制度「コンプライアンスライン」も設置しています。
✅ DIでは、コンプライアンス規程の整備、経営陣からのメッセージ発信、定期的なトレーニングなどを実施し、贈収賄防止のための取り組みも行っています。内部通報プログラム「Speak Up!」制度を設け、通報者の秘密保持と不利益な取り扱いを防止しています。
さらに読む ⇒株式会社電通グループ出典/画像元: https://www.group.dentsu.com/jp/sustainability/reports/2022/governance/compliance.htmlコンプライアンス体制の強化は、企業の持続的な成長に不可欠です。
定期的な研修やデジタルツールの活用は、社員への浸透を図る上で非常に効果的でしょう。
コンプライアンス体制強化のため、「コンプライアンス・マニュアル」や「保険募集コンプライアンス・マニュアル」を策定し、研修やデジタルツールを活用した教育を定期的に実施しています。
2023年度からはコンプライアンス教育重点取組月間も設け、全役職員への浸透を図っています。
推進体制としては、社長を委員長とするコンプライアンス委員会を設置し、モニタリング連絡会議を通じて課題解決を図っています。
また、コンプライアンス統括部が全社の法令等遵守状況を取締役会へ報告し、業務運営に必要な指示を受ける体制です。
販売部門のコンプライアンス機能強化のため、「機関経営サポートチーム」も設置されています。
各支社はコンプライアンス取組計画を策定し、支社コンプライアンス委員会を中心とした自律的な活動も行っています。
内部通報制度も整備されており、退職者を含む役職員等からの通報・相談を受け付けています。
通報者が不利益な扱いを受けないことを保証し、社外弁護士窓口も設置するなど、安心して通報できる環境を整備しています。
2023年度には388件の内部通報・相談を受け付け、事実確認と是正に努めています。
内部通報制度の整備は素晴らしいな。会社が本気でコンプライアンスに取り組む姿勢は評価できる。しかし、本当に機能しているのか、モニタリングが重要だ。
不正事案と対応
住友生命の詐取事件、一体何が問題?
顧客から2240万円を詐取、信頼失墜。
まさか、信頼を揺るがすような事件が起きていたとは…顧客の気持ちを考えると、胸が痛みます。
公開日:2025/04/14

✅ 住友生命保険山形・新庄支部の元女性職員が、顧客にうその投資話を持ちかけ、約10年間で約1300万円をだまし取った。被害総額は数千万円に上るとみられる。
✅ 元職員は、高金利の預金枠があると嘘をつき、消費者金融のカードを作らせて現金を不正に引き出すなど、複数の手口で顧客から現金を詐取していた。
✅ 会社は被害の全容把握に努め、顧客への謝罪と被害金の弁済を進めている。また、警察署への相談も行い、適切な対応を検討している。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/845563?display=full詐欺事件は、顧客だけでなく、保険会社全体の信頼を損なう行為です。
迅速な対応と情報公開は、信頼回復の第一歩となります。
再発防止策の徹底も重要です。
しかしながら、住友生命では元職員による顧客からの金銭詐取事件が発生しました。
この事件は、保険契約を不正に操作し、顧客から現金を詐取したというもので、顧客の不安を増大させ、保険業界全体の信頼性を損なうという重大な問題を引き起こしました。
この事件を受け、住友生命は2025年3月17日に調査結果を公表しました。
具体的には、山形支社新庄支部の元職員が、架空の運用話法で高利回りを謳い、保険契約に基づく契約者貸付や保険ファンドを活用させて顧客から金銭を詐取していたものです。
行為期間は2015年11月から2024年8月で、被害者数は26名、被害金額合計は約2240万円に上ります。
同社は元職員に対し厳正な処分を行い、警察にも相談しました。
調査の結果を受け、定期的な研修によるコンプライアンス意識の向上、契約者貸付等におけるモニタリングの強化、現金取扱いに関する注意喚起範囲の拡大などを実施します。
また、調査過程で、元職員が入社前から知人等に消費者金融等のカード作成を持ちかけ、不正に借入れをしていたことも判明。
同社は、警察の指示に基づき被害者への連絡を完了し、今後の捜査は警察に委ねられます。
残りの被害者に対しては、契約者貸付等の遡及取消しなどによる補償(原状回復)を完了しています。
うわー、ありえない!約10年間も顧客を騙して、あの金額って…信じられないわ。会社も、もっとちゃんと見てないとダメよ!
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住友生命、信頼回復へ。内部管理強化、情報開示、社員教育を徹底。「一番薦めたい保険会社」目指し、顧客本位の経営を推進。