消費者物価指数（CPI）の最新動向と将来予測はどうなる？～インフレ・デフレの基礎知識から2025年5月までの分析～？2024年5月のCPI上昇率は加速：家計への影響と今後の見通し

それでは、まずCPIとは何か、その基本から見ていきましょう。

CPIとは何か：経済の羅針盤

承知しました。

物価上昇の基調が続いているとのことですので、今後の推移に注目ですね。

消費者物価（全国24年12月）－コアCPI上昇率は23年8月以来の3％台

✅ 2024年12月のコアCPI（生鮮食品を除く総合）上昇率は3.0%となり、1年4ヶ月ぶりに3%台を記録。これは、酷暑乗り切り緊急支援の終了に伴う電気・都市ガス代の上昇、食料価格の上昇が主な要因。

✅ 上昇品目数は3ヶ月ぶりに増加し、物価上昇の基調が続いている。特に、米類、ケチャップ、チョコレートなどの食料品で二桁の高い上昇率が見られる一方、下落する品目も存在する。

✅ コアCPI上昇率は当面高止まりが予想され、2025年1月も3%程度の伸びが見込まれる。電気・都市ガス代の支援策は再開されるものの、エネルギー価格の上昇は続き、2025年度入り後も2%台後半で推移する見通し。

さらに読む ⇒ シンクタンクならニッセイ基礎研究所 出典/画像元: https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=80854?site=nli

2024年12月のCPI上昇率は3%台を記録し、食料品を中心に物価上昇の圧力がかかっている状況です。

コアCPIの上昇率の高止まりが予想され、今後の推移が注目されます。

消費者物価指数（CPI）は、私たちが普段購入する商品やサービスの価格変動を捉える重要な経済指標です。

これはインフレやデフレの動向を把握し、経済政策や家計の購買力を分析する上で欠かせません。

CPIは基準年を100とし、その後の価格変化をパーセンテージで示します。

約600品目の食料品、住居費、交通費などの価格を基に算出され、単なる価格の平均ではなく、消費者の支出パターンに基づいた加重平均が計算されます。

日本のCPIは総務省統計局が発表し、家計調査データに基づいて消費者の生活パターンを反映した「バスケット」を用いて計算されます。

CPIは、年金や賃金の物価スライド制の基準ともなり、国際比較にも用いられます。

CPIは、経済の羅針盤ってわけだな。具体的に何に影響するんだ？俺の投資にも関係あるのか？

CPIが示すインフレ・デフレの世界

インフレ沈静化への期待と、FRBの政策に対する市場の思惑について、今後も注目していく必要がありそうですね。

FOCUS：米金融市場はインフレの゛沈静化゛を見越し、FRBはインフレの゛持続性゛を重視 小野亮

公開日:2023/07/21

✅ 6月の消費者物価指数（CPI）の鈍化を受け、市場はFRBのパウエル議長が目指す「景気後退なきインフレ沈静化」への期待を強めている。

✅ 次回FOMCでは0.25%の利上げが予想される一方、市場は年末からの利下げを予想しており、FRBメンバーの見通しとの間に乖離が生じている。

✅ FRBのリポートはインフレの持続性に重きを置く重要性を示し、民間エコノミストの予測がインフレの持続性を無視する傾向があるとして、楽観的な見方に警鐘を鳴らしている。

さらに読む ⇒週刊エコノミスト Online出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230801/se1/00m/020/047000c

市場はFRBの利下げを予想していますが、FRBメンバーの見通しとの間に乖離が生じている点が気になります。

CPIの動向が、今後の金融政策を左右する重要な要素になりそうですね。

CPIは、政府や中央銀行が金融政策や経済政策を決定する上で重要な役割を果たします。

例えば、CPIの上昇は生活への影響として家計を圧迫し、消費活動の減少による景気後退を引き起こす可能性があります。

金融政策への影響としては、FRB（中央銀行）が金融引き締めを行い、金利を上げて物価を抑制しようとします。

これにより、消費や投資が抑制され、景気が悪化する可能性があります。

株式市場への影響としては、CPI上昇は株価下落につながり、為替相場への影響としては、CPI上昇によるインフレは為替相場を上昇させる傾向があります。

CPI計算には、バスケット選定、価格調査、加重平均の計算が含まれ、約600品目の代表的な商品とサービスを選び、価格調査を行い、消費者の購買行動を反映した加重平均を計算することで物価変動を正確に測定します。

バスケットは消費者の生活パターンを反映し、デジタルサービスの普及などに応じて定期的に更新されます。

CPIって、政府がどんな政策を打つかの判断材料になるんだね。株価や為替にも影響するってのは、ちょっと怖いけど、勉強になるわ。