中国空母「遼寧」の動向と日本の安全保障への影響?中国海軍の空母「遼寧」の活動と周辺海域への影響
中国海軍初の空母「遼寧」は、旧ソ連の未完成空母を改修し誕生。2012年就役後、着実に能力を向上させ、西太平洋での活動を活発化させている。南鳥島近海での艦載機運用訓練は、その能力向上を示す。尖閣諸島周辺での活動も確認され、海上自衛隊は警戒監視を強化。中国海軍の近代化を象徴し、今後の動向が注目される。
💡 中国海軍の空母「遼寧」の誕生から、その後の運用と活動について解説します。
💡 「遼寧」の活動範囲は拡大しており、日本周辺海域での活動も活発化しています。
💡 防衛省は、中国海軍の活動に対し警戒監視を強化しており、今後の動向に注目が集まっています。
それでは、空母「遼寧」について、詳しく見ていきましょう。
まずは、その誕生から迫ります。
空母「遼寧」の誕生
中国初の空母「遼寧」は何年かけて改修された?
約7年かけて改修されました。
この写真から、中国が空母を建造し、海軍力を強化しようとしていることがわかります。

✅ 中国・遼寧省大連港で、旧ソ連製の航空母艦ワリャーグが艤装工事を受けている様子が写っている。
✅ ブリッジの下には、航空機の運用訓練のために持ち込まれた実物大のモックアップである、主翼を折りたたんだ戦闘機とヘリコプターが見える。
✅ 写真は2012年8月9日に撮影されたもので、配信当時のキャプションが付いている。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/d4?p=cnf730-jlp13331029&d=d4_mili旧ソ連の未完成空母を改修し、中国初の空母として就役させたことは、大きな転換点ですね。
中国海軍初の空母「遼寧」は、旧ソ連の未完成空母「ヴァリャーグ」をウクライナから購入し、約7年の歳月をかけて改修されました。
1997年に中国が購入し、大連で大規模な改修を経て、2012年9月25日に中国海軍に正式就役しました。
なるほど、旧ソ連の技術を基に、7年もかけて改修したんですね。これは、中国の本気度を表している!
海上戦力としての成長
中国海軍の「遼寧」は何機搭載できる?
約36機の航空機を搭載。
中国海軍が、遠洋での訓練を重ね、その能力を高めていることがわかります。

✅ 中国海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が、実戦を想定した遠海訓練を終え、青島の母港に帰還した。
✅ 訓練は20日余りにわたり、黄海、東中国海、宮古海峡を経て西太平洋で行われた。
✅ 艦隊は、総合演習や対抗訓練など、様々な課題に取り組んだ。
さらに読む ⇒日本語_新華網出典/画像元: http://jp.news.cn/2021-12/31/c_1310403854.htmスキージャンプ方式を採用しているんですね。
多様な航空機を搭載し、海軍としての役割を強化しているようです。
「遼寧」は、約36機の航空機(主にJ-15艦上戦闘機、哨戒ヘリ、救難ヘリ)を搭載可能で、スキージャンプ方式を採用しています。
就役後、中国大陸沿岸や西太平洋で訓練や作戦行動を重ね、海軍創立記念行事への参加や艦載機運用訓練などを通して、現代の海上戦力としての役割を強化しています。
2019年には、遼寧を中心とする水上戦闘グループが編成され、沖縄、宮古島間を通過して太平洋に進出しました。
中国の海軍力が着実に成長しているってことね。それにしても、太平洋進出、すごいね。
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中国空母「遼寧」が南鳥島近海で活動!初の公表。空母運用能力向上狙う。防衛省は警戒監視を強化、中国海軍の活発化に注視。