無電柱化の現状と課題とは?電柱問題から未来の街並みを考えるには?無電柱化への挑戦:課題と解決策
日本の街を覆う約3600万本の電柱問題。景観・防災・安全を脅かす課題に対し、NPO法人が無電柱化を推進!法律は追い風も、進まない現状を変えたい。ロンドン、パリのような美しい街を目指し、WEBセミナー開催で意識改革! 国・関係者の熱意と、技術開発、コンサルティングで、未来の街を「やって良かった」と思える場所に。無電柱化で、安全・安心な街づくりを目指す、その活動とは?
💡 無電柱化は、電柱をなくし安全で美しい街を実現する取り組み。防災、景観、安全性の向上に貢献。
💡 無電柱化推進には、費用、技術、法整備、国民の関心など、様々な課題がある。
💡 無電柱化推進には、国の取り組み、関係者間の連携の重要性、そして国民への周知が不可欠。
それでは、無電柱化の現状と課題について、詳しく見ていきましょう。
まずは、無電柱化に関する現状からご紹介いたします。
電柱問題からの出発:未来の街並みを描く
日本の電柱問題、解決策は?安全・美観アップの取り組みとは?
無電柱化で安全・美しい街づくりを目指す。
無電柱化の現状についてです。
無電柱化は、街の景観を良くし、災害時のリスクを軽減できると期待されています。

✅ 南城市の国道331号の無電柱化が完了し、県内27市町村が無電柱化を進める計画を策定。また、相模原市が無電柱化推進計画を改定。
✅ 北陸電力送配電が電柱の鳥の巣による停電を防ぐため、写真投稿を呼びかけ、謝礼を出す。東京都は宅地開発無電柱化認定制度に基づき、7社を初の認定事業者として発表。
✅ 無電柱化は順調に進んでいる一方で、2023年度に新たに約1万本の電柱が新設。一般送配電事業者は工期短縮やコスト削減に向けた取り組みを進めている。
さらに読む ⇒法人 電線のない街づくり支援ネットワーク出典/画像元: https://nponpc.net/無電柱化は着実に進んでいる一方で、電柱の新設も行われているという点は、少し複雑な状況ですね。
日本の街には約3600万本もの電柱が存在し、その景観への影響や災害時のリスクが問題となっています。
この課題に着目し、2006年に景観コンサルタントと通信線埋設工事会社の経営者によって、NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークが設立されました。
彼らは、無電柱化という解決策を通して、安全で美しい街を実現しようと活動を開始しました。
なるほど。無電柱化は、未来の街づくりにとって非常に重要な課題ですね。コスト削減や工期短縮の取り組みも重要ですな!
無電柱化への挑戦:理想と現実の狭間で
日本の無電柱化、世界と比べてどれくらい遅れてる?
東京でさえ8%程度と遅れが目立つ。
東京都の無電柱化推進の取り組みについてです。
条例を制定し、計画を改定するなど、積極的に取り組んでいます。

✅ 東京都は、都市防災機能の強化、安全な歩行空間の確保、良好な都市景観の創出を目的に無電柱化を推進しており、2017年に条例を制定し、2018年と2021年に計画を改定しました。
✅ 無電柱化の推進には「電柱を減らす」「これ以上増やさない」「費用削減」を基本方針とし、都道では約986kmが無電柱化済みですが、区市町村道は技術的・財政的課題から進んでいません。
✅ 無電柱化には、費用や時間、民間事業者の参入不足、都民の関心といった課題があり、都は広報・啓発活動を充実させ、10年後の目標を見据えて一次緊急輸送路などの無電柱化を推進しています。
さらに読む ⇒株式会社ジオリゾーム出典/画像元: https://www.georhizome.com/archives/blog/8588無電柱化には、費用、技術的な課題、そして国民の関心など、解決すべき問題が山積みですね。
無電柱化の推進は、2016年の無電柱化推進法の制定という追い風を受けました。
しかし、この法律には強制力がなく、毎年5~7万本の電柱が新たに建設されるという現状があります。
世界に目を向けると、ロンドンやパリのように無電柱化が実現している都市がある一方、日本では東京でさえ無電柱化率は8%程度と、遅れをとっています。
無電柱化には、防災、歩行者の安全確保、景観の向上といった多くのメリットがあるものの、日本特有の環境や規制、コストの問題など、乗り越えるべき課題も存在します。
無電柱化は、世界的に見ても遅れをとっているんですね。でも、防災面でも安全面でも、メリットは大きいですよね。がんばってほしいもんだわ。
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