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日野自動車の倒産危機?:不正問題から三菱ふそうとの統合、そしてトヨタからの除名まで?日野自動車の不正と経営再建への道のり:三菱ふそうとの統合、脱炭素化への挑戦、そしてトヨタからの除名。

揺れる日野自動車。不正問題と経営危機、三菱ふそうとの統合へ。20年以上続いた不正、巨額赤字計上、トヨタからの除名…再建への道は険しい。脱炭素化の流れに乗り遅れ、業界再編の波にも直面。投資家は、ガバナンス改革と今後の動向に注目。

日野自動車の倒産危機?:不正問題から三菱ふそうとの統合、そしてトヨタからの除名まで?日野自動車の不正と経営再建への道のり:三菱ふそうとの統合、脱炭素化への挑戦、そしてトヨタからの除名。

📘 この記事で分かる事!

💡 日野自動車は、排ガス・燃費データ改ざんという深刻な不正問題を起こし、信頼を失墜させた。

💡 経営再建のため、三菱ふそうとの経営統合を進めているが、赤字からの脱却は容易ではない。

💡 企業風土やガバナンスの課題も浮き彫りになり、トヨタからの除名という事態に発展。

さて、今回は日野自動車を取り巻く様々な問題と、その対応について詳しく見ていきましょう。

日野自動車の危機:不正問題と経営悪化

日野自動車は今、どんな状況?

経営危機

日野自動車の不正問題について、まずその始まりと、その影響を見ていきましょう。

日野自動車、排ガス試験中にマフラー交換不正データで認証取得

公開日:2022/04/03

日野自動車、排ガス試験中にマフラー交換不正データで認証取得

✅ 日野自動車は、国内向け車両用エンジンの排出ガスと燃費に関して不正なデータを国に提出し、型式認証を取得していたことを発表しました。

✅ 不正行為は、排出ガスの試験中にマフラーを交換するなど、数値を良くするための操作が行われていました。

✅ 日野自動車は、対象となる11万5526台の車両についてリコールや燃費性能の修正を行うとともに、出荷停止を決定しました。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20220304/k00/00m/040/391000c

不正発覚からリコール、出荷停止と、日野自動車にとっては非常に厳しい状況です。

企業としての信頼を大きく損ない、今後の経営に大きな影響を与えることは避けられないでしょう。

日野自動車は、トラックやバスなどの商用車を製造する日本有数のメーカーであり、トヨタグループの子会社です。

高い年収水準と成長機会から、転職市場で人気が高い一方、近年は業績悪化や不正問題、社内パワハラ問題などが指摘され、「やばい」「潰れる」と言われる理由もいくつか存在しています。

特に2022年に発覚した排ガス性能試験や燃料試験における不正問題は、日野自動車のブランドイメージや信頼を失墜させ、経営危機に追い込みました。

不正は20年以上も続けられており、社内調査と国土交通省の指摘によって発覚しました

この不正問題により、日野自動車は2023年3月期に1176億円の赤字を計上しました。

うーん、まさに「大炎上」ですね。企業の信頼を失墜させる不正は、経営者として絶対に避けなければならない事態です。株価とか、目も当てられないだろうな。

経営再建への道のり:三菱ふそうとの統合と赤字からの脱却

日野自動車はどんな課題を抱えていますか?

不正問題と赤字

三菱ふそうとの経営統合について、統合の目的と、今後の課題を解説します。

日野自動車と三菱ふそう、対等な立場での経営統合…24年中の完了を目指す読売新聞

公開日:2023/10/12

日野自動車と三菱ふそう、対等な立場での経営統合…24年中の完了を目指す読売新聞

✅ 日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは、経営統合することで基本合意しました。

✅ 両社の親会社のトヨタ自動車と独ダイムラートラックが、2024年3月期中に最終契約を結び、同年中には統合完了を目指します。

✅ 統合後は商用車の開発、調達、生産分野で協業し、水素などの先端技術開発でも連携を進めます。

さらに読む ⇒読売新聞オンラインニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230530-OYT1T50165/

三菱ふそうとの統合は、日野自動車にとって生き残りをかけた重要な一手と言えるでしょう。

しかし、過去の不正問題の影響を払拭し、市場からの信頼を取り戻せるかが、成功の鍵となりますね。

日野自動車は、経営再建に向け、三菱ふそうトラック・バスとの経営統合を計画しており、2024年中に完了予定となっています。

統合により、商用車の開発や生産の効率化を図り、経営の安定化を目指しています

しかし、統合後の会社の成功には、不正問題からの信頼回復が不可欠となります。

また、日野自動車は2025年3月期決算で過去最大の2177億円の赤字を発表しました。

これは北米向けディーゼルエンジンにおける認証試験不正による制裁金や、カナダなど複数国での集団訴訟による賠償責任が主な原因です。

売上高は増加しているものの、特別損失が大きく響きました。

小木曽社長は正常化に向けたビジョンを提示し、2026年3月期には黒字転換を目指しています。

再建には品質保証部門の強化、内部監査体制の再構築、社内文化改革など、多岐にわたる取り組みが必要となります。

投資家は今後のガバナンス改革の進捗に注目しています。

統合は良いけど、過去の不正問題が足を引っ張る可能性もあるよねぇ。企業文化の改革とか、相当大変だと思うよ。ま、日野自動車の過去の行いを考えると、当然といえば当然だけど。

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日野自動車の不正問題、企業風土が根源。三菱ふそうとの統合、脱炭素化への遅れが課題。株価上昇のいすゞ、業界再編の可能性も。投資家の注目ポイント。