シャープの未来は？液晶撤退、再建、革新技術、鴻海との関係性はどうなるのか？シャープ、テレビ向け液晶パネル生産終了で事業戦略転換

シャープの現状と今後の事業戦略について、詳しく見ていきましょう。

シャープの液晶パネル生産停止と今後のテレビ事業戦略

シャープは、テレビ事業における大きな動きを見せています。

その背景にある戦略と、今後の展望について解説します。

シャープ、テレビ向け液晶パネル生産を月日終了

公開日:2024/08/21

✅ シャープ子会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP)は、8月21日にテレビ向け大型液晶パネルの生産を終了し、国内におけるテレビ向け液晶パネル生産拠点がゼロになった。

✅ SDPは、パネル市況の低迷が長期化し、生産の安定継続が困難になったことを理由に、生産停止を発表した。

✅ シャープは今後、堺工場跡地にアジア最大規模のAIデータセンターを構築する計画で、KDDIやソフトバンクなどと協議を進めている。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1617525.html

シャープの液晶パネル生産停止は、テレビ事業からの撤退ではなく、事業構造の見直しの一環なのですね。

ブランド事業への集中と、海外展開の強化が今後の鍵となりそうです。

シャープは、液晶パネルの製造を行う堺ディスプレイプロダクツ（SDP）の生産停止を発表しました。

これはテレビ事業からの撤退ではなく、デバイス事業のアセットライト化の一環として行われます。

シャープは今後、ブランド事業に集中し、テレビ事業においても、独自の特長商品による日本市場における収益力強化と、他社との連携による海外事業拡大を図ります。

そのため、テレビの生産と販売は継続され、AQUOSシリーズによるテレビの進化に挑む考えです。

液晶パネルは、外部調達を組み合わせることで最適化を進めていきます。

なるほど、シャープはデバイス事業をスリム化し、ブランド力を活かして収益性を高めようとしているわけですね。これは、ミリオネアを目指す上でも非常に興味深い戦略です。

シャープの再崩壊とその原因分析

シャープが、大規模な液晶パネル工場を停止したというニュースは、衝撃的でしたね。

その背景と、技術経営の視点からの分析に迫ります。

シャープ堺工場生産停止、時ごろ最後のパネル大型液晶から撤退：朝日新聞

公開日:2024/08/21

✅ シャープは堺市の大型液晶パネル工場の生産を停止し、大型液晶パネル事業から撤退することを明らかにしました。

✅ これは、2年連続で巨額の赤字を出した液晶事業が主要因となっています。

✅ 同日午後4時ごろに最後のテレビ向け液晶パネルが完成し、製造が終了しました。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASS8P2RCKS8PPLFA004M.html

シャープの再崩壊の原因として、液晶撤退の遅れや、マーケティング戦略の失敗が挙げられているんですね。

技術力だけでは生き残れない、ということでしょうか。

シャープは、液晶テレビの生産で一世を風靡した亀山工場の成功体験をもとに、堺工場を建設しましたが、過剰投資が原因で2016年には債務超過に陥りました。

鴻海からの出資と戴正呉社長の経営によって再建を果たしたシャープですが、再び自己資本比率が10%未満にまで落ち込み「再崩壊」しました。

記事では、シャープの液晶撤退が遅すぎたことや、マーケティングによる商品開発、堺工場運営会社の子会社化などが、再崩壊の原因として挙げられています。

筆者は、シャープの液晶研究開発に12年間、太陽電池の研究開発に18年間携わり、技術経営の視点から、シャープの再崩壊の原因を分析しています。

シャープの再崩壊…せつないね。過去の栄光にすがりついて、変化に対応できなかったってことかなぁ。でも、技術者はきっと悔しいだろうね。