JAL(日本航空)の株主総会とAGP非公開化提案?その背景と今後の影響についてJALとAGP、非公開化の行方
日本航空(JAL)2022年株主総会詳報!コロナ禍からの事業再建、中期経営計画、業績見通し、ESG戦略など多岐にわたる説明。株主からの質問は多岐にわたり、経営への関心の高さが伺えます。中でも注目は、空港インフラ事業を手掛けるAGPの非公開化提案。利益相反解消とガバナンス強化を目指すJALの戦略とは?詳細をチェック!
💡 JALは、新型コロナウイルスの影響からの経営再建のため、構造改革を推進しています。
💡 JALは、空港インフラ事業を手掛けるAGPの非公開化を提案し、株主総会で承認を目指しています。
💡 AGP非公開化は、JAL、日本空港ビルデング、ANAホールディングスの3社によるガバナンス強化が目的です。
それでは、今回の記事で皆様にご紹介する内容について、詳しく見ていきましょう。
まず、JALの株主総会の内容から、その後のAGP非公開化提案について解説していきます。
株主総会での説明と質疑応答
JAL株主総会で話題になったのは?
経営戦略と事業改革
まず、JALの株主総会について、経営状況や今後の事業戦略について説明していきます。
公開日:2020/06/19

✅ JALは、新型コロナウイルスの影響により、2020年3月期の期末配当を無配当とし、大幅な減便や固定費削減など、経営の立て直しを図っている。
✅ 特に国際線の回復は遅れるとみており、ビジネストラベラーの減少、業界再編を想定し、リスク耐性の強化、テクノロジー活用による生産性の向上、働き方改革などを推進していく。
✅ 観光需要においても収益性を高めるため、中距離LCCの強化や国際旅客・国内旅客・貨物のバランスを取り、新しい生活様式に対応した商品・ツアーを展開していく。
さらに読む ⇒トラベル出典/画像元: https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1260204.htmlJALは、株主総会で様々な情報を開示し、株主からの質問にも丁寧に答えています。
経営陣の真摯な姿勢が伝わってきました。
2022年6月開催の日本航空(JAL)の株主総会では、経営環境、中期経営計画、2022年度業績見通し、事業構造改革、ESG戦略、財務体質の再構築、経営目標などの説明が行われました。
役員報酬制度、株主優待制度、旅客事業についても説明されました。
株主総会では、整理解雇、アイスランド航空との提携、国際線のビジネス需要回復の見通し、非航空領域の拡大、スカイマーク救済、情報開示、女性比率、JALアプリの評価、宇宙事業、リニア新幹線開業、事業所展開とオフィス削減、役員報酬全額返上に関する質問が寄せられました。
事前質問では、ボーイング777型機退役とA350型機への置き換えの経済的メリット、中型機・小型機の後継機、ZIPAIRとの路線・利用客のすみ分け、FLYONステータス・JALグローバル会員の優先搭乗における非会員の同行対策、貨物郵便の拡大に関する質問が寄せられました。
ふむ、JALの株主総会、内容盛りだくさんだな!減配とか、構造改革とか、株価にどう影響するのか、しっかり見ておかないとな。
AGPの非公開化提案
JALはなぜAGPの非公開化を提案したのか?
株主平等性による経営課題解消のため
次に、JALによるAGPの非公開化提案について見ていきましょう。
この提案の背景にあるのは何でしょうか?。

✅ 日本航空(JAL)は、東証スタンダード上場のエージーピー(AGP)株の非公開化を株主提案すると発表しました。
✅ AGP株の約30%を保有するJAL、約24%を保有する日本空港ビルデング、約18%を保有するANAホールディングス(HD)の3社は、AGPの大株主であり主要取引先でもあるため、利益相反が生じうる構造となっています。
✅ JALは、利益相反の実態はないとし、AGP株の非公開化によって少数株主をなくすことで、利益相反が生じ得ない構造に切り替えるとしています。
さらに読む ⇒ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/e368f84a0ef7685e11ec2b9aaf1241ee68ef7f0aAGPの非公開化は、3社間の利益相反を解消し、経営の効率化を目指すものですね。
今後のAGPの動向が気になります。
日本航空(JAL)は、空港インフラ事業を手掛けるエージーピー(AGP)に対し、株式併合による非公開化を提案しました。
AGPの株主総会で承認されれば、9月26日に上場廃止となります。
提案には日本空港ビルデングとANAホールディングスも賛同しており、非公開化後は3社のみが株主となります。
JALは、AGPが株主平等性を重視するあまり、大株主との対話が困難となり、経営資源の集中や投資判断にも課題が生じていると指摘しました。
非公開化により、利益相反構造を解消し、中長期的な経営判断を可能にする効率的なガバナンス体制を構築することを目指しています。
まぁ、JALがAGPを非公開化したい理由は分からんでもないわ。株主の顔色ばっかり伺ってたら、大胆なことできんしね。でも、ちゃんと説明責任は果たさんとな。
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JAL、AGP非公開化で利益相反解消へ。大株主間の複雑な関係を整理し、少数株主保護も。手続きはAGP社内で進行中。