消費者態度指数とは?景気と消費者の心を読む!(なぜ?)消費者マインドと景気動向:現状と未来を読み解く
消費者の心を読む! 雇用改善が消費を押し上げ、若年層の期待も高まる。しかし、社会不安やコロナ禍の影響も無視できない。消費者態度指数は景気の先行指標、今後の動向を予測するカギ。定額給付金や株価との関係も明らかに。日本の消費者の意識を探る内閣府の調査から、経済の未来を読み解く。
💡 消費者態度指数は、消費者の暮らし向き、収入、雇用環境、耐久消費財の買い時判断の4項目からなる指標です。
💡 景気拡大期には上昇し、後退期には低下する傾向があり、先行指数として景気動向を予測できます。
💡 物価上昇や社会不安が消費者マインドを悪化させる要因となり、今後の経済動向を左右する重要な指標です。
それでは、まずは消費者態度指数の基礎知識から、現状の日本経済における課題、課題解決に向けた取り組みについて解説していきます。
雇用環境改善と消費者マインド
消費改善の主因は?
雇用環境改善
本章では、雇用環境の改善が消費者マインドに与える影響について深く掘り下げていきます。

✅ 内閣府の消費動向調査では、2022年9月の消費者態度は1.7ポイント低下し、「弱含んでいる」で据え置きとなった。これは、耐久消費財の買い時判断や暮らし向きに関する指数が大きく低下していることが要因である。
✅ 消費者態度の悪化は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰と円安による物価高騰懸念が主な原因とされている。消費者は1年後の物価が上昇すると予想しており、その懸念は消費者態度を悪化させている。
✅ 物価高騰に対応するためには、賃金上昇が必要である。政府は企業の人的資本への投資を促進し、従業員の能力開発や多様な人材が活躍できる環境整備を行うことで、賃上げの実現を目指すべきである。
さらに読む ⇒マーケティングデータ|「データを知りたい」「資料作りに使いたい」など、欲しいデータがすぐに見つかり使える。出典/画像元: https://marketingdata.gomez.co.jp/column/id=6412賃金上昇が不可欠とのことですが、企業の対応が追いついていない現状も散見されます。
政府の更なる支援に期待したいですね。
2003年後半から2004年にかけての消費改善は、長期的な要因だけでは説明がつかず、消費者マインドの回復が雇用環境の改善によって推進されていることを示しています。
内閣府の「消費動向調査」における消費者態度指数の分析では、雇用環境の改善が消費者マインドの上昇の原動力となっていることがわかります。
特に若年層では収入の増え方に対する期待が高く、全体的な消費者態度指数に影響を与えています。
しかし、社会保障不安や公的負担の増大が消費者マインドに与える潜在的なリスクも存在し、今後の消費動向を展望する上で重要な視点となっています。
ふむ、人への投資ね。やっぱり優秀な人材を確保するには、それ相応の待遇が必要ってことだ。うちの会社も、もっとガンガン給料上げないとな!
コロナ禍における消費者マインドの変遷
コロナ禍で消費者の気持ちはどう変わった?
悪化→回復→悪化
この章では、コロナ禍における消費者態度指数の変遷を詳しく見ていきましょう。

✅ 11月の消費者態度指数は前月比で横ばいとなり、39.2となりました。これは、新型コロナウイルス感染者数が落ち着いている一方、エネルギーや食品などの物価上昇が影響しているためです。
✅ 内閣府は、消費動向の基調判断を「持ち直しの動きが続いている」と維持しました。収入の増え方と雇用環境は改善が見られますが、暮らし向きと耐久消費財の買い時判断は悪化しています。
✅ 物価の見通しに関しては、上昇すると答えた割合が87.6%に達し、上昇傾向が強まっていることが示されました。
さらに読む ⇒ニュースイッチ日刊工業新聞社出典/画像元: https://newswitch.jp/p/29887物価上昇への懸念が強まっているとのこと。
今後の動向を注視し、適切な情報収集が不可欠ですね。
2020年4月、新型コロナウイルスの影響で消費者態度指数は過去最低を記録しました。
その後、7月までは持ち直しが見られましたが、8月には再び低下し、持ち直しのテンポは緩やかになりました。
消費者態度指数は、消費者の暮らし向き、収入の増え方、雇用環境、耐久消費財の買い時判断の4項目を5段階評価で聞き取った数値化指標です。
景気拡大期に上昇し、後退期に低下する傾向があり、社会不安が起きた際にも低下がみられます。
近年、コロナ禍前の20年間でも、暮らし向きや収入の増え方について「悪くなる」との回答が多く、消費者の悲観的な見方が多かったと言えます。
コロナ禍で消費者の心理がどんな風に揺れ動いたか、詳細に分析してるね。人々の暮らし向きとか、将来への不安が数字に表れてて、ちょっと切ないわね。
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消費者の景気に対する見通しを示す消費者態度指数。定額給付金効果や株価との関連性も。今後の景気予測に役立つ重要な指標です。