内灘町はなぜ液状化被害が深刻なのか？能登半島地震による内灘町の液状化被害とその対策

まずは、今回の地震と液状化被害について詳しく見ていきましょう。

地震と液状化被害

改めて、今回の地震の被害状況を詳しく見ていきましょう。

能登半島地震・内灘町ルポ】液状化で隆起する道路「車が出せない」：北陸中日新聞

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さらに読む ⇒中日新聞出典/画像元: https://www.chunichi.co.jp/article/831874

改めて、今回の地震の被害状況を詳しく見ていきましょう。

2024年1月1日16時10分に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震は、石川県内灘町で震度5弱を観測し、深刻な液状化被害をもたらしました。

ドローン映像では、街の至るところで地面が亀裂し、茶色の泥水が噴出している様子が確認できます。

電柱の下部が埋まってしまい、街灯が人の手が届く位置まで来てしまった被害も見られました。

液状化の影響で、家屋や道路が大きく損壊し、被災住宅は1463棟に上り、住民からは再建への不安の声が上がっています。

内灘町は砂丘の上にあり、湖を埋め立てた場所に位置しており、専門家は町の特殊な地形が液状化の原因であると指摘しています。

被害が大きかった西荒屋地区では、至るところで砂が見られ、地震の揺れによって地下水に砂が混じって液状化し、緩やかな傾斜により低い場所にある住宅地に泥水が流れ込んだと考えられています。

液状化って、想像をはるかに超える被害だな。こんなにも地面がぐちゃぐちゃになるとは思わなかったよ。

液状化被害調査結果

内灘町では、どのような調査が行われたのでしょうか？。

ゆがんだ町復旧見えず液状化の内灘・西荒屋初の住民意向調査〈１１大震災〉

✅ 内灘町西荒屋地区では、地震発生から3ヶ月が経過しても道路が波打つなど液状化による被害が深刻な状態が続いており、住民は不安を感じている。

✅ 住民意向調査では、69.2%が西荒屋に住み続けたい、または戻りたいと回答しており、住民の大多数が地元での生活を望んでいる一方で、復旧の遅れや支援の不足に対する不満も出ている。

✅ 町側は国主導の復興を求めており、液状化対策や生活再建支援など、具体的な対策が求められている。

さらに読む ⇒北國新聞出典/画像元: https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1365834

内灘町は、このような深刻な被害を受けたにも関わらず、住民の多くが地元での生活を望んでいるんですね。

内灘町では、地震発生から約2週間後の令和6年1月19日から2月初旬にかけて、弊社による液状化被害調査が行われました。

調査結果は、室地区と西荒屋地区で特に深刻な被害が確認されたことを示しました。

室地区では、県道8号の東側で1m前後の段差が断続的に発生し、集落が東へ移動したことで、西部承水路の護岸が押し出され、閉塞している箇所も確認されました。

また、県道8号の西側では、斜面の回転運動による家屋の傾倒が目立ちました。

西荒屋地区北部では、採土地跡から町道にかけて複数の段差を伴う亀裂が形成され、町道から県道にかけては、地盤の隆起や押出による家屋の傾倒、道路の傾斜などが確認されました。

これらの調査結果から、内灘町の東側地域では、液状化による地盤の変形が大きく、今後の復旧には、液状化対策が不可欠であることが示唆されました。

内灘町の被害状況、想像をはるかに超える規模だね。道路の波打ちは、復旧に時間がかかりそうだし、住民の不安が大きそうだね。