伊藤忠商事のSDGs債、脱石炭方針、サステナビリティ経営とは？総合商社の未来像と持続可能なビジネスへの取り組み

💡 伊藤忠商事が、SDGs達成に貢献する事業に資金を充当する5億ドルのSDGs債を発行

💡 伊藤忠商事は、脱石炭方針を掲げ、2024年3月期までに石炭事業から完全撤退

💡 サステナビリティ経営は、環境問題の深刻化、社会的責任の高まり、法律や規制への対応、統合的な企業経営の必要性といった背景から必要とされています

✅ 伊藤忠商事は、商社として初めてとなる5億ドルのSDGs債を発行することを発表しました。この債券は、温室効果ガス削減、持続可能な食品システム、医療サービス・インフラサービスへのアクセス提供など、SDGs目標達成に貢献する事業に資金を充当します。

✅ 資金使途としては、再生可能エネルギーの利用増加、ファミリーマートの店舗屋上への太陽光発電設備設置などが挙げられています。

✅ 一方で、石炭火力発電、鉱業、大豆/パーム油のバリューチェーンの3つの事業は除外対象としており、伊藤忠商事は脱石炭方針を掲げ、2024年3月期までに石炭事業から完全撤退する計画を進めています。

✅ 総合商社は、幅広い分野における貿易や事業投資を通じて、世界経済の成長を支えるビジネスモデルを持つ企業です。

✅ 総合商社の主な事業モデルは「トレーディング」と「事業投資」の2つで、トレーディングでは商品やサービスを仲介し、事業投資では将来性のある事業に投資を行います。

✅ 総合商社は、世界経済の減速や資源価格の変動など、不確実性が高まる事業環境の中、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革、SDGsへの貢献、新興国市場の開拓など、新たな成長戦略を描き出すことが重要となります。