オリンパス事件、あなたは知ってる？巨額粉飾の真相と裁判の行方

それでは、詳しく見ていきましょう。

オリンパス事件の発覚とその後

この事件は、日本の社会に大きな衝撃を与え、企業のガバナンスや会計監査のあり方に対する疑問を投げかけました。

サムライと愚か者暗闘オリンパス事件」書評企業の闇に迫る、内外からの闘い

公開日:2018/06/08

✅ オリンパス粉飾事件に関する、元社長マイケル・ウッドフォードとジャーナリスト山口義正によるそれぞれの回顧録『解任』と『サムライと愚か者』は、事件の真相解明に大きく貢献した2人の苦闘と、日本の企業文化やマスコミの闇を浮き彫りにする。

✅ ウッドフォードは、社長就任後、会社の闇に気づき真実を明らかにしようと試みるが、日本人経営陣に阻まれ解任される。一方、山口は友人のリークをきっかけに単独で疑惑取材を開始し、事件の発覚に大きく貢献する。

✅ 2人の回顧録は、それぞれ異なる立場から事件を克明に描写しており、事件の真相だけでなく、企業のガバナンス、マスコミの役割、そして日本の社会構造に対する疑問を投げかける。

さらに読む ⇒好書好日｜出典/画像元: https://book.asahi.com/article/11644857

ウッドフォード氏の行動力と山口氏の執念が、事件の発覚に大きく貢献したことが分かります。

オリンパス事件は、2011年に発覚したオリンパス株式会社による長年にわたる粉飾決算事件です。

事件の発端は、1980年代後半に発生した運用損失を隠蔽するため、ファンドを用いた損失分離スキームを実行したことにあります。

その後も、新規事業展開を損失解消スキームとして利用することで、巨額の損失を隠蔽し続けました。

2011年に当時の社長であったマイケル・ウッドフォード氏が解任されたことで、事件が発覚しました。

その後、海外のSFO、FBI、SEC、国内の証券取引等監視委員会、日本公認会計士協会、金融庁などが、オリンパスに対する調査や捜査を開始しました。

これにより、オリンパス事件の全貌が明らかとなり、現・旧取締役や監査役、監査法人、オリンパスに対して、数多くの訴訟が提訴されました。

この事件は、会計や監査に関する規制への影響も大きく、2020年には最高裁判決が確定しました。

いやぁ、事件の真相を知るにつれてゾッとするわ。こんなに巨額の損失を隠蔽してたなんて。

株主の権利弁護団の活動

株主の権利弁護団は、企業の不正行為に対し、積極的に立ち向かう重要な存在ですね。

オリンパス株主代表訴訟「自浄作用の腐敗」を追及

公開日:2012/12/27

✅ 株主の権利弁護団は、株主の権利実現、被害救済、権利啓蒙を目的として活動する団体であり、弁護士や公認会計士で構成されています。

✅ 弁護団は、株主代表訴訟を通じて、企業の経営者のコンプライアンスや不正行為を追及し、株主の利益を守る活動を行っています。

✅ 最近の活動として、オリンパス事件では、不正会計問題に関し、取締役らの責任追及を求める株主代表訴訟を提起しました。

さらに読む ⇒論座アーカイブ出典/画像元: https://webronza.asahi.com/judiciary/articles/2712122300001.html

弁護団の活動によって、株主の権利や企業の透明性が守られることを願っています。

オリンパス事件において、株主の権利弁護団は、株主の権利実現、被害救済、啓蒙教育を活動目的とし、弁護士25名、公認会計士2名で構成されています。

弁護団は、株主代表訴訟などを通じて、株主の権利を守り、企業の不正行為を糾弾してきました。

最近の活動としては、オリンパス事件における不正会計問題で、取締役らの責任を追及する株主代表訴訟を提起しています。

弁護団は、オリンパス事件において、当時の社長であるウッドフォード氏の解任に関する取締役らの責任について、株主代表訴訟を提起しました。

また、監査役及び会計監査人らに対しても責任追及の訴えを提起するよう提訴請求書を追加しました。

オリンパス社は、弁護団の提訴請求を受けて、取締役ら19名に対する損害賠償請求訴訟を提起しました。

さらに、現旧監査役ら5人に対して責任を追及する訴訟も提起しました。

弁護団は、これらの訴訟を通じて、企業の不正行為に対する株主の権利を守るために活動しています。

株主の権利をしっかり守ってくれるってのはありがたいよね。