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円安は日本の輸出入にどう影響する?最近の円安と交易条件の悪化について

円安が日本経済にどう影響するか、輸出入、物価、金融市場、そして今後の展望まで!多角的な視点から解説。円安はチャンスか脅威か?

円安は日本の輸出入にどう影響する?最近の円安と交易条件の悪化について

📘 この記事で分かる事!

💡 円安が日本の輸出入数量に与える影響について解説します。

💡 円安が交易条件に与える影響について分析します。

💡 円安が加速する要因と、日銀の政策について考察します。

それでは、最初のテーマに移りましょう。

円安と輸出入数量

円安は日本経済にどんな影響を与えている?

輸出増加・輸入減少

円安は輸出企業にとっては追い風となる一方、輸入企業にとっては逆風となるため、企業の業績にも影響を与えそうです。

円安下、半数近くの商品が輸出数量を伸ばす(日本)
円安下、半数近くの商品が輸出数量を伸ばす(日本)

✅ 2022年上半期は円安の影響で日本の輸出入額は円ベースで過去最大を記録したものの、ドルベースでは過去最高には至らず、輸出数量指数も全体ではマイナスが続いている。

✅ 一方で、輸出商品別に見ると、半数近くの商品で輸出数量が増加しており、特に食料品、繊維・同製品、一般機械は輸出数量が増加した商品の輸出額が総輸出額の半数以上を占めた。

✅ 円安による輸出増加効果は数量面ではまだ明確に表れていないが、個々の商品では好調な動きも見られることが示唆されている。

さらに読む ⇒ジェトロ(日本貿易振興機構)出典/画像元: https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2022/1002/a9c529af460e7ded.html

円安が輸出増加に繋がるかどうかは、海外の需要や価格競争力など、様々な要因によって左右されるため、今後の動向を注視していく必要があると思います。

最近の円安傾向が日本経済に与える影響について、特に財貿易への影響に着目し、多角的な視点から考察します。

円安は輸出額が固定されている場合、円安により海外通貨建て輸出価格が下落し、輸出数量が増加すると考えられます

しかし、現状では、輸出取引において円建て価格が上昇しているため、輸出企業は外国通貨建て価格を維持しながらも、円建て価格によって利益を得ている状況です。

一方、輸入については、円安により円建て輸入価格が上昇し、輸入数量が減少する傾向にあります。

これは、日本の支払額が増加し、実質所得が減少することを意味します。

輸入価格の上昇は、小売価格に転嫁されれば、家計の負担増となり、転嫁できなければ、輸入産業や流通産業に影響が及びます。

なるほど、円安が輸出企業に利益をもたらすっていうのは、単純に考えても分かりやすいな。でも、輸入価格が高くなるのは、ちょっと困るなぁ。

円安と交易条件

円安は日本の経済にどんな影響を与えるの?

交易条件悪化、資本流入、インフレ懸念

なるほど、交易条件の悪化は、輸入価格の上昇によって輸出の利益を相殺してしまう可能性があるんですね。

学者が斬る・視点争点:交易条件分析で分かる円安の影響佐藤清隆

公開日:2024/12/23

学者が斬る・視点争点:交易条件分析で分かる円安の影響佐藤清隆

✅ 円安は日本の交易条件を悪化させている。2021年以降、交易条件は急速に低下し、2022年9月にはマイナス30.2に達し、リーマン・ショック直前の2008年8月のマイナス20.8を大きく上回った。

✅ 交易条件悪化の要因としては、原燃料価格の上昇が挙げられる。特に2022年は、原燃料価格要因の大幅なマイナスに加え、ネットの為替要因も大幅なマイナスとなり、交易条件の悪化に拍車をかけている。

✅ 円安が輸出企業に必ずしもプラスに働かない状況が続いている。輸出価格要因はプラスとなっている一方で、ネットの為替要因が大幅なマイナスとなっていることから、円安による輸出価格の向上は原燃料価格の上昇によって相殺されており、輸出企業にとって必ずしもプラスとはなっていない。

さらに読む ⇒週刊エコノミスト出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20250107/se1/00m/020/007000c

円安は必ずしも輸出企業にとって有利とは言えない状況なんですね。

輸出企業は、円安による価格上昇と、海外需要の動向を見極めながら、戦略を立てていく必要があると感じます。

円安は、輸出物価と輸入物価の相対的な関係を示す指標である交易条件を悪化させる可能性があります。

つまり、輸出によって得られる財やサービスよりも、輸入するために必要な財やサービスが相対的に高くなることを意味します

さらに、円安は、海外からの資本流入を促進し、国内の金融市場に影響を与える可能性もあります。

円安によって、海外投資家にとって日本の資産の魅力が増し、資本流入が活発化する場合があります。

しかし、一方で、円安によるインフレ懸念なども考慮する必要があります。

交易条件って、難しい言葉だけど、要するに輸入するよりも輸出の方が割高になってるってことね?なんか損してる気分だわ。

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