日銀の展望レポートは、今後の経済をどう予測している？2022年4月発表の展望レポートを分析

💡 日銀は、2023年度の経済成長率は1.3％と予測

💡 物価上昇率は、2024年度は1.7％と予想

💡 金融政策については、引き続き強力な金融緩和を継続

✅ 日本銀行が発表した「展望レポート・ハイライト（2022年4月）」は、日本経済が回復に向かう一方、物価は上昇後減速すると予測しています。

✅ ウクライナ情勢や市場動向など、今後の経済・物価に影響を与える可能性のある要素に注意が必要であるとして、日銀は引き続き強力な金融緩和を継続していく方針です。

✅ 簡潔にまとめられた「ハイライト」は、日銀の経済・物価見通しを理解しやすく、投資を行う際に役立つ情報となります。

✅ 今回の日銀展望レポートでは、2016年度までの政策委員の大勢見通しが公表され、物価上昇率については従来見通しを明確化し、2016年度には2.1％になると予測しています。

✅ 一方、実質GDP成長率は、2013年度と2014年度は1月の中間評価よりも低下し、それぞれ2.2％、1.1％と予想されています。成長率の低下は、輸出の回復が遅れていることが主な要因で、海外の景気動向、日本企業の行動変化、為替レートなど複数の要因が挙げられています。

✅ 輸出に関しては、新興国経済の不振や世界的な投資活動の緩慢さなどの外的要因に加え、情報関連分野輸出財の競争力低下や海外生産移管の加速など、構造的な問題も存在しており、今後緩やかに増加していくと予想されています。