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愛梨ちゃんと日和幼稚園の悲劇?東日本大震災で亡くなった園児の母親の物語

東日本大震災で娘を亡くした母の10年。語り部活動で伝え続ける愛と防災の大切さ。愛梨ちゃんの記憶と悲劇を繰り返さない願いが詰まった、深く切ない物語。

愛梨ちゃんと日和幼稚園の悲劇?東日本大震災で亡くなった園児の母親の物語

📘 この記事で分かる事!

💡 東日本大震災で津波により亡くなった園児の母親が、自身の経験を語り、子どもたちの命を守るための意識改革を訴えた

💡 母親は、娘の愛梨ちゃんが亡くなった状況やその後の悲しみを語った

💡 園児の安全確保の重要性を訴えた母親の活動を紹介する

それでは、最初の章に移ります。

愛梨ちゃんと日和幼稚園の悲劇

日和幼稚園の送迎バス事故で、園はどのような責任を負ったのでしょうか?

法的責任を負うと認めた

愛梨ちゃんのご冥福をお祈りいたします。

娘が乗った幼稚園バスは津波にのまれた園バス置き去りに、母は思う東日本大震災:朝日新聞

公開日:2022/09/28

娘が乗った幼稚園バスは津波にのまれた園バス置き去りに、母は思う東日本大震災:朝日新聞

✅ 東日本大震災で津波により亡くなった園児の母親が、保育関係者に向けて自身の経験を語り、子どもたちの命を守るための意識改革を訴えた。

✅ 母親は、娘の愛梨ちゃんが亡くなった状況やその後の悲しみ、そして、園バスの事故が自分の子どもで最後になってほしいという強い思いを語った。

✅ 講演のタイトル「命の犠牲の上に成り立つ教訓があってはならない」の通り、母親は教訓としてではなく、愛梨ちゃんの命を無駄にしないため、保育現場における子どもの安全確保の重要性を訴えた。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASQ9V61VZQ9TULEI001.html

このような悲劇が二度と起こらないように、私たちも防災意識を高めていかなければなりません。

2011年3月11日、東日本大震災が発生し、宮城県石巻市の私立日和幼稚園の送迎バスが津波に巻き込まれ、園児5人と添乗員が亡くなりました。

その中の1人、佐藤愛梨ちゃん(当時6歳)は、今年成人式を迎えるはずでした。

愛梨ちゃんの母親、美香さんは毎年3月11日に愛梨ちゃんに宛てた手紙を書いています。

震災から8年経った2019年3月10日、日和幼稚園の遺族有志は、被災現場近くの石巻市門脇町に慰霊碑を建立しました。

慰霊碑には、亡くなった園児の名前と、遺族が作った詩が刻まれています。

バスが津波に巻き込まれた経緯は、地震発生後、津波警報が発令されている中で、園長からの指示で、運転手が海側へ向かったことです。

園児を降ろした後、避難のために「バスを上げろ」という指示を受けた教諭2人が、バスに追いつきましたが、バスは園児を乗せたまま発進しました。

愛梨ちゃんの遺体は、3日後の3月14日に見つかりました。

送迎バスが転がり、その近くの瓦礫の下に3人の園児が抱き合うように倒れていたそうです。

避難をめぐって、遺族は園を運営する法人を相手に裁判を起こしました。

仙台地裁は、園の安全配慮義務違反を認め、損害賠償の支払いを命じました。

園側は控訴しましたが、仙台高裁は、遺族と園との和解を成立させました。

和解文には、園が被災園児らの死亡について法的責任を負うことは免れ難いと記されています。

これは、大変な話だな。責任の所在を明確にすることは重要だ。

語り部としての歩み

佐藤美香さんはなぜ語り部活動を続けるのですか?

愛梨さんの教訓を伝えたいから

うーん、難しい問題だな。

語り部の言の葉宮城県石巻市・佐藤美香さん(42)焼け焦げたバスから見つかった娘の姿必死で生きようとした幼い命(ページ)

公開日:2017/09/22

語り部の言の葉宮城県石巻市・佐藤美香さん(42)焼け焦げたバスから見つかった娘の姿必死で生きようとした幼い命(ページ)

✅ 佐藤美香さんは東日本大震災で長女の愛梨さんを亡くしました。愛梨さんは日和幼稚園のバスに乗車中に津波に巻き込まれ、他の4人の園児と共に命を落としました。

✅ 愛梨さんが乗車したバスは、定員が満たなかったため、本来乗車するはずだった山側行きのバスではなく、海側行きのバスに乗せられました。これは事前に親に知らされていなかったことでした。

✅ 地震発生後、防災無線は津波警報を発令し、沿岸への接近を呼びかけていましたが、幼稚園はバスの出発を決断しました。この決断が、愛梨さんを含む5人の園児の命を奪ったと佐藤美香さんは考えています。

さらに読む ⇒(イザ!)総合ニュースサイト:産経デジタル出典/画像元: https://www.iza.ne.jp/article/20170922-DRKKQM3ZOBNS5OQZDJBNRQQA7I/

佐藤美香さんの強い意志を感じます。

佐藤美香さんは、愛梨さんの遺した教訓を伝えようと、防災士の資格を持つ郵便局長などと連携し、未就学児の避難訓練や防災に関わる人材育成の研修などに積極的に取り組んでいます。

佐藤さんは、震災を語り続けることは簡単ではなく、心無い言葉を浴びせられることもありますが、二度と同じ悲劇を繰り返さないために、語り部活動を続けています

講演では、愛梨さんが生きていれば今年20歳になり、成人式を迎えていたことを語り、娘の亡くなった状況や、震災で奪われた日常について、子供たちにも分かりやすく説明することで、防災の大切さを訴えています。

佐藤さんは、自分が伝えられる間は、娘のように苦しい思いをする子供たちが現れないように、語り部活動を続けていく決意を語っています。

あの日、何が起きたのか、きちんと理解することが大事だ。

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愛梨ちゃんを亡くした母の10年、防災活動に込めた思い。語り継ぐ、笑顔の未来へ。