米株式市場：景気後退懸念和らぎ続伸、注目はFOMC？今週の株式市場は、日銀金融政策決定会合と米FOMCを控え、様子見ムードが強まる見通し

✅ テスラがS＆P500指数に組み入れられることで、パッシブ投資家による需給イベントが発生し、テスラ株は大幅に上昇する可能性がある一方、空売り投資家の損失拡大による反動やアクティブ投資家の買い戻しによる下落の可能性も懸念されている。

✅ テスラがS＆P500指数に加わることで、同指数の構成比率が変化し、特に一般消費財セクターと自動車セクターのウエイトが上昇する。また、テスラの高い時価総額と収益の低さから、S＆P500指数のP/E比率は上昇し、EPSや配当金などの指標は減少する。

✅ テスラ株は指数組み入れ後、短期的には上昇余地が限られる可能性があり、20年10～12月期（4Q）のEV販売台数は期待できないため、短期的な利益を得ることを推奨する。ゴールドマン・サックスは、テスラがS＆P500指数に加わっても指数のバリュエーションへの影響は小さいと予想しており、パフォーマンスへの影響も限定的であると考えている。

✅ ナスダックは、小売売上高が予想を下回ったもののプラス圏回復で、警戒された程悪化せず安心感に寄り付き後、上昇しました。

✅ エヌビディア（NVDA）の基調演説を控えた神経質な展開に一時下落も、FRBの利下げ期待を受けた買いや押し目買いに上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大しました。

✅ セクター別では、不動産管理・開発、食・生活必需品小売が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落しました。ペプシコ（PEP）、ルルレモン・アスレティカ（LULU）、ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス（NCLH）、ネットフリックス（NFLX）はそれぞれアナリストの投資判断引き上げで上昇しました。一方、アファーム（AFRM）はスウエーデンのフィンテック企業クラーナが同社に取って代わり、ディスカウント小売のウォルマート（WMT）に同サービスを独占提供するとの発表を受け、下落しました。ウォルマート（WMT）は上昇しました。オンライン証券会社のロビンフッド（HOOD）は新たにスポーツや政治、連邦公開市場委員会（FOMC）結果などの予測プラットフォームサービスの立ち上げで、収益増期待に上昇しました。電気自動車メーカーのテスラ（TSLA）はアナリストの目標株価引き下げで下落しました。

✅ ニューヨーク連銀の消費者調査によると、1年先および3年先のインフレ期待は2024年12月と変わらず3.0％でした。

✅ 5年先のインフレ率予想は12月の2.7％から上昇し3.0％となり、消費者は食料品、ガソリン、家賃、医療費などの物価上昇を予想しています。

✅ インフレ期待は安定している一方で、全体のインフレ率は低下傾向にあります。しかし、トランプ大統領の政策によって、今後の見通しは不確実です。

💡 今週の株式市場は、日銀金融政策決定会合と米FOMCを控え、様子見ムードが強まる見通し

💡 イベント通過後は底堅い展開が見込まれるが、関税問題の影響で株価が不安定になる可能性も

💡 米国株市場では、FOMCでの政策金利据え置きが予想される一方、パウエル議長の会見や経済見通し、そして「GTC 2025」でのAI技術に関する発表が市場に大きな影響を与える可能性