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MUFGの気候変動対策、その戦略は?脱炭素化に向けた取り組みと、具体的な目標

MUFGは2050年までに投融資ポートフォリオGHG排出量ネットゼロ、2030年までに自社排出量ネットゼロを目指し、脱炭素化へ!石炭火力発電関連与信残高削減や再生可能エネルギー投資など、具体的な取り組みで持続可能な未来を創造します。

MUFGの気候変動対策、その戦略は?脱炭素化に向けた取り組みと、具体的な目標

📘 この記事で分かる事!

💡 MUFGは、2050年までに投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロを目指しています。

💡 具体的な取り組みとして、石炭火力発電関連与信残高の削減などがあります。

💡 情報開示の透明性向上にも力を入れており、GFANZガイダンスに基づいた移行計画を公開予定です。

それでは、MUFGの気候変動への取り組みについて詳しく見ていきましょう。

MUFGの気候変動への取り組み:宣言と目標

MUFGの気候変動対策における目標は?

2050年までに排出量ネットゼロ

MUFGは、気候変動対応を経営の最重要課題と位置付けているんですね。

メガバンク。内外環境からの「投融資ポートフォリオを『℃目標』と整合する移行計画の設定開示」を求める株主提案に対し、「すでに対応済み」と取締役会で反対決議()

公開日:2023/05/15

メガバンク。内外環境からの「投融資ポートフォリオを『℃目標』と整合する移行計画の設定開示」を求める株主提案に対し、「すでに対応済み」と取締役会で反対決議()

✅ 3メガバンク(MUFG、みずほFG、SMBC)は、環境NGOからの「1.5℃目標」と整合する投融資ポートフォリオを含む移行計画の策定・開示を求める株主提案に対し、すでに対応済みであるとして反対決議しました。

✅ 各行は、気候変動対応を経営の最重要課題と位置づけ、2050年ネットゼロを目指した取り組みを推進し、移行計画を2030年までに開示するとしている点で共通しています。

✅ 一方で、NGO側は具体的な移行計画の内容や実現可能性について、さらなる説明を求める声が上がっており、今後の議論が注目されます。

さらに読む ⇒一般社団法人環境金融研究機構出典/画像元: https://rief-jp.org/ct1/135534

具体的な取り組み内容を、これから詳しく解説して頂きたいと思います。

MUFGは、気候変動対応を最重要課題と位置付け、2021年5月に「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表しました。

この宣言では、2050年までに投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロ、2030年までに自社GHG排出量ネットゼロを目指すと明記されています

具体的な取り組みとして、2030年までに投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロに向けた中間目標設定、自社GHG排出量ネットゼロに向けた国内全連結子会社の自社契約電力100%再エネ化達成などが挙げられます。

また、GFANZガイダンスに沿った移行計画策定を進めており、2022年11月には、GFANZガイダンスに基づいた移行計画を2023年度中に策定し、公開する予定であると発表しました。

さすがMUFG、さすがは日本のメガバンクや!2050年ネットゼロって、結構な長期目標だな。でも、長期投資は大切だからね。

脱炭素化に向けた具体的な取り組み

MUFGは脱炭素化に向けた取り組みで何を重点的に進めていますか?

投融資ポートフォリオの脱炭素化

具体的な目標達成に向けて、具体的な取り組み内容を詳しく教えてください。

三菱グループ、投融資先も「年までに排出ゼロ」
三菱グループ、投融資先も「年までに排出ゼロ」

✅ 三菱UFJフィナンシャル・グループは、2030年までに自社の温室効果ガス(GHG)排出量実質ゼロ、2050年までに投融資ポートフォリオのGHG排出量実質ゼロを目指す「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表しました。

✅ 同宣言の一環として、日本から初めてUNEP FIの「Net-Zero Banking Alliance(NZBA)」に参加します。

✅ 目標達成に向けて、ファイナンスを通じた脱炭素化、自社独自の脱炭素化、目標設定・情報開示の強化、体制強化の4つの柱に取り組むことを表明しました。

さらに読む ⇒環境ビジネスオンライントップページ出典/画像元: https://www.kankyo-business.jp/news/028112.php

脱炭素社会への移行を支援する取り組みは、非常に重要ですね。

MUFGは、脱炭素社会への移行を支援するため、様々な取り組みを行っています。

具体的には、投融資ポートフォリオの脱炭素化、石炭火力発電関連与信残高の削減、イノベーション技術の支援などが挙げられます。

投融資ポートフォリオの脱炭素化においては、2050年までに投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロを目指し、2030年の中間目標を2022年度中に設定・開示する方針です

石炭火力発電関連与信残高については、2030年度までに2019年度比半減、2040年度ゼロを目指しており、石炭火力発電の比率が高いお客さま向けコーポレート与信の残高目標も開示する方針です。

さらに、再生可能エネルギーに加え、水素・次世代エネルギー、カーボンリサイクル等のイノベーション技術の実現を支援することで、お客さまの脱炭素化への移行を支援しています。

なるほどね。MUFGは、再生可能エネルギーや水素・次世代エネルギーなどにも力を入れてるんだ。これからのビジネスチャンスは、まさにそこにあると思うよ。

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