DICは印刷インキから脱却？新たな成長戦略とは印刷インキ依存脱却、サステナブルエナジー＆ヘルスケアへ

それでは、DICの新たな成長戦略について詳しく見ていきましょう。

印刷インキ市場からの脱却と新たな成長戦略

特色インキは、印刷物の品質を高める上で重要な役割を果たしているんですね。

特色インキ

公開日:2020/09/14

✅ 特色インキは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色では再現できない、金・銀・銅等の金属色やパール系色、蛍光色などを再現するために特別に調合されたインキです。

✅ 特色インキは、網点の刷り重ねによる色の濁りを防ぎ、オレンジ色や金赤などの色を安定して再現できるため、会社名や商品名のロゴなど色指定が厳しいものに多く使用されます。

✅ 特色インキは色見本帳で指定されることが多いですが、用紙の紙質によって色調が変わることがあるため、注意が必要です。

さらに読む ⇒株式会社ウイル・コーポレーション｜・チラシ・販促物の印刷出典/画像元: https://www.well-corp.jp/solution/tokushoku/

なるほど、印刷インキ市場の成長鈍化は、企業にとって大きな課題ですね。

DICの新たな成長戦略に期待したいです。

DICは、印刷インキを主力とするBtoBの川中化学メーカーであり、売上高において世界首位、4分の1近いシェアを誇っています。

しかし、印刷インキ市場は飽和し、成長率が経済成長率と概ね同じであるため、DICは2022年に2030年を見据えた新長期経営計画を公表し、印刷インキ依存からの脱却を表明しました。

DICは、印刷インキ市場の成長鈍化やマクロ経済の影響を受けやすいという状況を背景に、成長分野への投資とM&Aを進めて、サステナブルエナジーやヘルスケアといった新たな市場を開拓していくことを計画しています。

DICは、印刷インキ事業からの脱却を進めることで、より安定した収益基盤を構築し、1兆円を超える企業規模を目指しています。

印刷インキは確かに安定した収入源だけど、将来はもっと儲かる市場に進出しないと、会社は成長しないよ！

DICの事業展開と企業理念

DICは、世界トップシェア製品を多く保有しているんですね。

株式会社】化学で彩りと快適を提案、サステナブルな社会の実現に貢献する化学メーカー

公開日:2023/06/13

✅ DICは、印刷インキで創業した化学メーカーであり、世界60以上の国と地域に事業を展開するグローバル企業です。印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドなど、数多くの世界トップシェア製品を保有しています。

✅ DICは、長期的視点から社会のサステナビリティ実現に貢献することを目指しており、2030年までにサステナブル製品の売上高比率を60%にすることを目標に掲げています。サステナブル製品として、石油由来の原料を植物由来に置き換えたバイオマス合成樹脂など、環境負荷の少ない製品を開発しています。

✅ DICは、2030年に売上高1兆3000億円、営業利益1200億円を目指しており、安定配当をベースに、利益成長に応じた株主還元を実施する方針です。

さらに読む ⇒カブコム証券出典/画像元: https://kabu.com/kabuyomu/pr/748.html

DICは、社会のサステナビリティ実現に貢献する企業理念を持っているんですね。

素晴らしいです。

DIC株式会社は、1908年創業の、パッケージのインキや顔料、粘着テープで有名な化学会社です。

DICの企業理念は「Color&Comfort by Chemistry－「化学で彩りと快適を提案する」絶えざるイノベーションにより、顧客・社会・地球環境の持続可能な発展に貢献する、新たな価値の創造に全力を傾ける」であり、顧客、社会、地球環境への貢献と、新たな価値創造への全力を傾けることを重要視しています。

DICは、印刷インキ、ファインケミカル、ポリマ、アプリケーションマテリアルズの4つの事業を展開しており、パッケージの印刷やデジタル印刷、エネルギーやインフラ建設など多岐にわたる事業を展開しています。

DICの企業理念、なかなかいいじゃないか！社会貢献と利益を両立するって、まさに勝ち組企業だ。