セブン&アイ買収劇、カナダ企業による買収提案で小売業界はどうなる?セブン&アイ買収提案の行方と今後の展望
コンビニ大手セブン&アイに、カナダ企業が約7兆円の買収提案!日本企業買収額としては過去最大級。円安を背景に、外資の買収攻勢が加速。セブン&アイは、自主再建か、買収に応じるか揺れる。独禁法、FTCの審査も焦点。買収劇の行方は?
💡 カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールによる、セブン&アイへの巨額買収提案。
💡 買収額は最大7兆円にも上り、日本企業に対する過去最大の買収となる可能性。
💡 セブン&アイは、特別委員会を設置し、買収提案の可否を検討中。
今回は、セブン&アイ・ホールディングスに対する、カナダ企業からの大型買収提案について、詳しく見ていきましょう。
セブン&アイ買収劇、幕開け
セブン&アイ、約5.6兆円の買収提案!日本企業史上最大?
カナダ企業による、セブン&アイへの買収提案。
セブン&アイ買収劇の幕開けについて、詳しく見ていきましょう。
公開日:2024/08/19

✅ セブン&アイ・ホールディングスが、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。
✅ セブン&アイは、特別委員会を設置し、提案内容を精査して受け入れを検討する。
✅ 買収が実現した場合、買収額は5兆円を超え、世界的な巨大小売りグループが誕生する可能性がある。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024081900527&g=ecoこの買収が実現すれば、世界的な小売業界の勢力図が大きく変わることになりそうですね。
2024年8月、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが、セブン&アイ・ホールディングス(7&iHD)に対し、約5.6兆円の買収提案を行いました。
これは、日本企業に対する過去最大の買収額となる可能性があり、小売業界に大きな衝撃を与えました。
クシュタールは北米で「CircleK」を展開し、ガソリンスタンド事業を強みとする一方、セブン&アイは国内で「食」を中心としたコンビニ戦略に注力しており、両社の方向性には違いがあります。
この提案を受け、7&iHDは特別委員会を設置し、提案の可否を検討しています。
円安を背景に、外資による国内企業買収への関心が高まっており、日本経済新聞の報道を受けて7&iHDの株価は急上昇しました。
一方、セブン&アイは、イトーヨーカ堂の売却など、アクティビストからの外圧やスーパー事業のIPO検討を進めていました。
これは面白い! 5兆円超えの買収って、まるでビジネス版の映画みたいだな。セブン&アイの今後の展開に期待したいね!
増額された買収提案とクシュタールの戦略
クシュタールがセブン&アイ買収で目指す成長戦略とは?
燃料依存脱却と米国市場シェア拡大
増額された買収提案とクシュタールの戦略について、詳しく見ていきましょう。
公開日:2024/09/09

✅ カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)は、セブン&アイ・ホールディングスに対し、買収提案に関する友好的な協議を呼びかけ、株主への価値向上を確信していると表明しました。
✅ セブン&アイは、クシュタールの提案が企業価値を過小評価しており、規制上の懸念があるとして一度提案を拒否。クシュタールは、規制上の問題に対応するため事業の切り離しも検討するとし、現金での買収が可能であると主張しています。
✅ セブンは、クシュタールの提案が実効性に欠けるとしながらも、より現実的な提案があれば協議に応じる構え。一部の株主や専門家は、セブンが割安であると認識しており、クシュタールの買収提案のタイミングを評価しています。
さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/markets/japan/YLUTYY7DUVNXHKVU352AWLTZQE-2024-09-09/クシュタールは、セブンイレブンのノウハウを活かして、燃料依存からの脱却を図るつもりなんですね。
クシュタールの買収提案は、当初1株あたり14.86ドル、総額約5.7兆円でしたが、後に約7兆円に増額されました。
クシュタールは、セブンイレブンなどの食品事業ノウハウを活用し、燃料依存からの脱却を図ること、およびアメリカ市場でのシェア拡大を目的としています。
セブン&アイは、2021年のスピードウェイ買収(約2兆円)によって売上高を急拡大させたものの、直営店方式の同社の影響で利益率が低下していました。
これに対し、アクティビストのバリューアクトは、不振事業の売却を要求し、イトーヨーカ堂の売却も迫っており、2023年5月の株主総会では、バリューアクトの提案は否決されました。
クシュタールは、積極的なM&A戦略で成長しており、過去にはカルフール買収をフランス政府の反対で断念した経緯があります。
クシュタール、やり手だね!セブン&アイ、安く見られちゃってるのかも…。買収のタイミング、見計らってる感じするよね。
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7兆円規模の買収劇!クシュタール、7&iHD買収へ。日本市場成長を重視し、TOBは否定。FTCの審査が鍵。