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ドローン災害活用最前線!南海トラフ地震への備えは?(ドローン、災害、救助)南海トラフ地震を想定したドローン実証実験:情報収集から物資輸送まで

能登半島地震の教訓を活かした陸自の「南海レスキュー2024」訓練。ドローン7社と連携し、情報収集・物資輸送の実証実験を実施。迅速な被害状況把握と人命救助を目指す。災害対応能力強化へ、ドローン活用の可能性を探る。

ドローン災害活用最前線!南海トラフ地震への備えは?(ドローン、災害、救助)南海トラフ地震を想定したドローン実証実験:情報収集から物資輸送まで

📘 この記事で分かる事!

💡 南海トラフ巨大地震訓練で、ドローンが情報収集、物資輸送、救助活動に活用。

💡 三菱重工など企業が開発した様々なドローンが、災害対応能力を向上。

💡 国土交通省が長距離飛行ドローンによる被災状況調査実験を実施、実用化目指す。

それでは、本記事でご紹介する内容をかいつまんでお伝えします。

南海レスキュー2024:能登半島地震の教訓を活かして

南海レスキュー2024、能登地震の教訓をどう活かした?

孤立地域への初動対応能力強化!

能登半島地震の教訓を活かして、大規模災害への対応能力を高める訓練が行われました。

《レポート》「南海レスキュー」南海トラフ巨大地震を想定した大規模災害対処訓練(月日〜日)

公開日:2025/01/21

《レポート》「南海レスキュー」南海トラフ巨大地震を想定した大規模災害対処訓練(月日〜日)

✅ 南海トラフ巨大地震を想定した陸上自衛隊中部方面隊の災害対処実動訓練「南海レスキュー2024」が、2025年1月13日から17日にかけて近畿・東海・中国・四国地方で実施され、過去最大規模の約1万1300名の隊員等が参加した。

✅ 紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9.0の地震を想定し、発災直後72時間の初動対処を焦点に、情報共有、人命救助、生活・インフラ支援、物資・人員輸送などの訓練が119か所で行われた。

✅ 陸海空自衛隊に加え、26の自治体、40社の企業、在日米軍も参加し、水陸両用車や救難飛行艇、ドローンなどを用いた実動訓練が各地で展開された。

さらに読む ⇒日本の防衛と安全保障の今を伝える|[ディフェンスニュース]出典/画像元: https://j-defense.ikaros.jp/docs/mod/002514.html

能登半島地震での教訓を活かした訓練、素晴らしいですね。

自衛隊、企業、自治体の連携重要です。

陸上自衛隊中部方面隊が実施した「南海レスキュー2024」は、能登半島地震の教訓を活かし、孤立地域における初動対応能力の強化を目指した訓練でした。

情報共有、人命救助、生活・インフラ支援、物資・人員輸送に焦点を当て、自衛隊とドローン関連企業7社(エアロジーラボ、ACSL、川崎重工業、古河産業、プロドローン、三菱重工業、リベラウェア)が連携し、JUIDAとの連携協定に基づく初の試みとなりました。

訓練には自衛隊、企業、自治体職員、他国軍隊の将校らが参加し、連携強化を図りました。

ドローン技術の進化と、自衛隊との連携による実用化への動きは、非常に興味深いですね。いざという時のために、企業としても積極的に協力していくべきだと感じます。

ドローン技術の多様な活用:情報収集から物資輸送まで

ドローン訓練、何が実証された?

情報収集と物資輸送の実践検証

ドローン技術が、災害時の情報収集や物資輸送に大きく貢献することが期待されています。

三菱重工、開発中のドローンによる被災地への重量物資の輸送や自動荷下ろしなどを実証。「南海レスキュー」にて–

公開日:2025/03/05

三菱重工、開発中のドローンによる被災地への重量物資の輸送や自動荷下ろしなどを実証。「南海レスキュー」にて–

✅ 三菱重工は、中型・小型無人機を用いた災害時の被害状況確認や物資輸送訓練を実施し、いずれも目的を達成。中型機では強風下での重量物資輸送とウィンチによる自動荷下ろしを実証し、小型機では被災状況の確認に成功。

✅ 中型無人機は200kgのペイロードとウィンチによる自動荷下ろしシステムを備え、バッテリーとエンジン発電のハイブリッド化による航続距離延長を計画。小型無人機は耐風性と可視光カメラを特徴とし、広範囲の調査などに活用を目指す。

✅ 三菱重工は、無人機の安全性・信頼性向上、衛星通信機能の搭載、航続距離延長などの機能向上を進め、災害時の孤立地域への物資輸送や、インフラ点検、山間部での資材運搬などへの活用を目指す。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.drone.jp/news/20250305135308112900.html

様々なドローンが、それぞれの特性を活かして活躍する姿は頼もしいですね。

特に、三菱重工の中型ドローンによる重量物輸送の成功は、今後の災害対応に大きな希望を与えてくれます。

訓練では、ドローンによる情報収集と物資輸送の実践検証が行われました。

三菱重工業の中型ドローン、エアロジーラボの「AeroRangeG4-S」、ACSLの「SOTEN(蒼天)」および「ACSL式PF4-CAT3型」、古河産業の「EAGLE77」、リベラウェアの「IBIS2」などの多様な機種が使用され、各社のドローンの特性を活かした飛行デモンストレーションが実施されました。

情報収集では、道路状況や被害状況を迅速に把握し、物資輸送では医薬品や緊急支援物資(水)の運搬が行われ、古河産業の「EAGLE77」は重量物運搬能力を実証しました。

リベラウェアの「IBIS2」は倒壊家屋での要救助者捜索を想定したリアルタイム映像伝送技術を確認しました。

三菱重工業の中型ドローンは最大ペイロード200kgを誇り、2Lペットボトル72本(150kg)の重量物資を孤立地域を想定した場所に輸送し、ウィンチによる自動荷下ろしに成功しました。

小型無人機は災害発生初期の広域調査やパトロールに、中型無人機は孤立地域への物資輸送、離島や山間部での物流、山間部の工事での資材運搬への活用が期待されています。

中型無人機はペイロード200kg、航続距離15km(試作機)、小型無人機は耐風性20m/s、航続時間最大2時間、巡航速度80km/hの性能を有しています。

ドローンって、こんなに色んなことができるんだね! 災害時に役立つのはもちろんだけど、普段の生活でも活用できる技術がいっぱいありそうで、ワクワクするわ!

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災害対応でドローンが活躍!迅速な被害把握、物資輸送、救助活動を支援。長距離飛行実験も成功し、さらなる活用に期待。