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日銀・金融政策の行方?内田副総裁会見に見る利上げと市場の動向内田副総裁会見詳報:金融政策の現在地と今後の展望

日銀・内田副総裁が金融政策を語る!利上げは慎重に進め、経済と物価を最優先。市場との対話も重視し、世界経済の不確実性にも対応。大規模緩和の出口戦略や長期金利、ETF処分についても言及。4月の決定会合に注目!

日銀・金融政策の行方?内田副総裁会見に見る利上げと市場の動向内田副総裁会見詳報:金融政策の現在地と今後の展望

📘 この記事で分かる事!

💡 日銀は、2025年度後半から2026年度中の物価2%目標達成を見込み、それに応じて政策金利を引き上げる方針です。

💡 利上げ幅は経済と物価の状況をみて慎重に決定し、市場の予想や日銀の想定にとらわれない柔軟な対応をします。

💡 大規模緩和の出口戦略は、オペレーションとコミュニケーションの両面で工夫とバランスをとりながら進められます。

それでは、まず今回の会見で明らかになった重要なポイントを3つご紹介いたします。

金融政策の針路:利上げと市場の反応

日銀、利上げはいつ?市場の予想は?

2025~26年度に利上げ継続、市場予測は様々。

Chapter-1では、日銀の内田副総裁の発言から見える金融政策の方向性について掘り下げていきます。

想定ペースの利上げ、経済の反応確認し進めていける=内田日銀副総裁

公開日:2025/03/05

想定ペースの利上げ、経済の反応確認し進めていける=内田日銀副総裁

✅ 内田日銀副総裁は、想定されるペースの利上げであれば経済の反応を見ながら進めると発言し、中立金利の概念は政策運営には使えないと明言した。

✅ 副総裁は、今後の物価見通しが実現すれば政策金利を引き上げ、金融緩和を調整する方針を示し、市場の金利形成については日銀の政策運営を理解した上で独自の予測を代入することが健全だと指摘した。

✅ 大規模緩和の出口戦略について、オペレーションとコミュニケーションの両面で工夫とバランスが必要だとし、国債買い入れについては、短期政策金利の運営と考え方に変化はないと述べた。

さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/HCRP5IBGPRIE5GGOXOD5VLNUHE-2025-03-05/

日銀は、物価見通し達成時に利上げ継続を示唆。

利上げのペースは、経済状況を見ながら決定するとのことです。

日本銀行の内田副総裁は、2024年3月5日の記者会見において、今後の金融政策運営について言及しました。

日銀は、2025年度後半から2026年度中に物価と基調的物価が共に2%程度になると予想しており、この見通しが実現すれば政策金利の引き上げを継続する姿勢を示しました

利上げのペースは経済と物価の状況をみて決定し、市場の予想や日銀の想定にとらわれず、経済の反応を見極めながら慎重に進めると強調しました。

特定の事象、例えば米国の関税政策や春闘の結果が直接的な利上げのトリガーになるわけではなく、毎回会合で様々な要素を評価する方針です。

想定されるペースの利上げであれば経済への影響を見ながら進められると述べつつ、具体的なペースを念頭に置いているわけではないことも示唆しました。

市場では日銀の利上げ幅が1%を超えるとの見方が出ているが、内田副総裁は市場が日銀の政策運営を理解した上で独自の予測で金利を形成することは健全な市場機能だと指摘しました。

また、2月8日にはマイナス金利解除後の急激な利上げを否定する発言をし、債券相場の上昇にもつながりました。

なるほど。市場の反応を見ながら、柔軟に対応するという姿勢は重要ですね。将来の投資戦略を立てる上で、非常に参考になります。

日銀の視点:世界経済と国内経済

日銀、世界経済の不確実性、どう対応する?

日本の経済・物価を最優先に考慮。

Chapter-2では、内田副総裁が語る世界経済と国内経済の現状認識について見ていきましょう。

トランプ氏政策「不確実性高い」日銀・内田副総裁が講演物価見通し実現なら利上げ方針(産経新聞)

公開日:2025/03/05

トランプ氏政策「不確実性高い」日銀・内田副総裁が講演物価見通し実現なら利上げ方針(産経新聞)

✅ 日銀の内田真一副総裁は、物価上昇を踏まえれば金融環境は緩和的であり、経済を支えているとし、経済・物価の見通しが実現すれば追加の利上げも辞さない姿勢を示唆した。

✅ トランプ前米大統領による関税強化策など、経済政策の不確実性が高まっていることを踏まえ、日銀は金融政策の方向性について慎重な情報発信を心がけている。

✅ 市場は日銀の次なる利上げ時期に関心を持っているが、内田氏は「経済と物価の情勢を踏まえて」と述べるにとどまり、市場との対話は当面「安全運転」が続くとみられている。

さらに読む ⇒dメニューニュース|ドコモ()のポータルサイト出典/画像元: https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-_economy_finance_5FYBH57BONONRP3X3BOK7NNC6U

内田副総裁は、世界経済の不確実性に注意を払い、日本の経済と物価を最優先に考慮すると強調していますね。

内田副総裁は、世界経済の不確実性、特に米国の新政権の政策や地政学的リスクに注意を払い、金融政策運営においては日本の経済・物価を最優先に考慮すると強調しています。

米国経済についてはバランスの取れた状態にあると評価しつつ、世界経済の減速懸念には注意が必要だと述べています。

トランプ米大統領による日本の通貨安誘導批判に対しては、日銀の金融政策は物価安定目標のためであり、為替を特定のレートに誘導する意図はないと強調しました

国内経済においては、賃金の動向が物価の基調を考える上で重要であり、人々の物価予想への影響も注視していくと述べました。

コメ価格や生鮮食品の価格高騰が消費者の物価予想に与える影響も注視する必要があるとも言及しています。

ほほう。世界情勢を見つつ、国内のこともしっかり考えてるってことね。円安の話とかも出てきて、私たちにも関係ある話だわ。

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日銀、金融政策の柔軟な舵取りを明示。大規模緩和の出口戦略、長期金利の変動、市場との対話に注力し、今後の政策運営を示唆。