自衛隊の対戦車火器は、ウクライナ侵攻でどう活かせる?(対戦車火器、自衛隊、国防)陸上自衛隊の対戦車火器:LAMと84mm無反動砲の活用
2022年3月の人事異動とウクライナ危機が示す、現代の国防の課題。陸自の人員異動と対戦車火器の重要性に迫る。国防予算削減の圧力と、地対艦ミサイル削減のような近視眼的政策への警鐘。自衛隊の役割と、110mmLAM、84mm無反動砲など対戦車火器の運用を解説。
💡 陸上自衛隊は、110mm個人携帯対戦車弾(LAM)と84mm無反動砲を対戦車火器として装備し、普通科部隊が運用しています。
💡 ウクライナでの戦闘事例を参考に、対戦車火器は待ち伏せ攻撃に有効であり、戦車の側面を狙うことで効果を発揮します。
💡 84mm無反動砲は汎用性が高く、様々な弾種を使用可能ですが、後継装備の検討も進められています。
それでは本日は、陸上自衛隊が保有する対戦車火器に焦点を当てて、その能力と運用、そして国際情勢との関連性を見ていきましょう。
人事異動と国防予算
自衛隊サイバー防衛隊新設、背景にある予算削減の影響とは?
将補ポスト増減に見る、予算と組織改革の葛藤。
本日の記事では、2022年3月の人事異動、国防予算、自衛隊サイバー防衛隊、そして自衛官の献身に焦点を当ててご紹介します。
公開日:2023/11/09

✅ 2022年3月の人事異動で、陸上自衛隊の陸将補に5人が昇任し、3人が退職しました。指揮通信システム隊が自衛隊サイバー防衛隊に格上げされ、初代司令に木村顕継氏が着任しました。
✅ ウクライナ危機を受け、国防予算の増額の可能性が出てきた一方で、一部で陸自の戦車予算削減の圧力が強まっていると報じられています。過去の地対艦ミサイル部隊削減の愚策を例に、国防における予算配分の重要性が指摘されています。
✅ 記事は、自衛隊員の献身的な活動を称賛し、災害派遣における彼らの努力に感謝の意を表しています。また、人事異動とは関係なく、国際女性デーに際して公開された女性自衛官の写真を紹介しています。
さらに読む ⇒日本国自衛隊データベース出典/画像元: https://japansdf.com/archives/15916人事異動、特にサイバー防衛隊の発足は、現代戦における新たな脅威への対応を示唆しています。
国防予算と自衛隊員の献身は、国の安全保障の根幹です。
2022年3月の人事異動では、陸将は異動せず、新たに5人の将補が昇任しました。
一方、退職した将補は3人でした。
指揮通信システム隊が格上げされ、自衛隊サイバー防衛隊として再編されたことで、将補のポストが純増した可能性があります。
しかし、国防予算削減が厳しく、将官ポストの純増は考えにくいことから、他の将補ポストが削減された可能性も考えられます。
ウクライナ危機を受け、国防予算が増額される可能性はあるものの、一部では陸上自衛隊の予算削減に対するプレッシャーが強まっている状況です。
これは、過去の失敗から学ぶべき教訓であり、地対艦ミサイル部隊の削減のように、近視眼的な政策によって国防が脆弱化することを避ける必要があります。
今回の異動は、国防予算の重要性、自衛隊の役割、そして自衛官の献身的な仕事ぶりを改めて考えさせるものでした。
なるほど、自衛隊の人事と国防予算は、国民の安全に直結する重要な問題ですね。サイバー攻撃への対応も急務でしょう。
ウクライナ侵攻と対戦車火器
ウクライナ軍、対戦車火器で何を防いだ?
ロシア軍の侵攻と首都占領
ウクライナ侵攻で使用されている対戦車火器に注目し、その効果と特徴、そして、陸上自衛隊が保有する対戦車火器との比較も行います。
公開日:2022/03/11

✅ ウクライナ軍は、アメリカ製の対戦車ミサイル「ジャベリン」、イギリスとスウェーデン製の対戦車ロケット兵器「NLAW」、アメリカ製の地対空ミサイル「スティンガー」といった西側諸国からの供与兵器によって、ロシア軍の侵攻を食い止めている。
✅ 「ジャベリン」は、撃ちっ放しで閉所での発射も可能な携行式対戦車ミサイルで、戦車などの装甲戦闘車両の天井を狙うトップアタック・モードやヘリコプターへの攻撃も可能。
✅ 「NLAW」は軽量で低価格な対戦車ロケットランチャーで、車両など水平方向に移動する目標に有効。
さらに読む ⇒政経電論行動する人になる。出典/画像元: https://seikeidenron.jp/articles/20571対戦車火器の活躍は、現代戦における歩兵の重要性を示唆しています。
ウクライナ軍の戦いぶりを参考に、日本の防衛についても考えるべきです。
ロシアによるウクライナ侵攻において、ウクライナ軍が歩兵携行式の対戦車火器を用いてロシア戦車に攻撃を仕掛けた映像が公開されました。
この映像は、待ち伏せ攻撃による効果的な対戦車火器運用を示しており、対戦車攻撃によってロシア軍の侵攻を遅らせ、首都占領を阻止する効果があった可能性も示唆しています。
いやー、ウクライナの戦闘、マジで緊迫しとるね。対戦車火器が、あそこまで効果を発揮するとは驚きだわ。
陸上自衛隊の対戦車火器
自衛隊の対戦車兵器、LAMってどんな武器?
使い捨ての携帯式対戦車火器です。
本章では、陸上自衛隊が保有する対戦車火器の詳細、その性能、そして、実際の運用方法について詳しく解説していきます。

✅ 陸上自衛隊が保有する対戦車火器として、110mm個人携帯対戦車弾(LAM)と84mm無反動砲があり、これらは普通科(歩兵部隊)が運用する。
✅ ウクライナでの戦闘事例を参考に、対戦車火器は戦車の側面を狙った待ち伏せ攻撃に有効であり、車列を足止めして侵攻を阻止する効果がある。
✅ これらの対戦車火器は、個人で携行・肩撃ちが可能で、装甲車両の装甲を貫通して破壊する威力を持つ。
さらに読む ⇒総合出典/画像元: https://motor-fan.jp/mf/article/48889/陸上自衛隊の装備も、ウクライナの戦闘事例を参考に、その有効性を再評価する必要があるでしょう。
LAMと84mm無反動砲の特性を理解することが重要です。
陸上自衛隊にも同様な装備群が存在します。
代表的な装備としては、110mm個人携帯対戦車弾(LAM)と84mm無反動砲があります。
110mm個人携帯対戦車弾(LAM)は、ドイツ製パンツァー・ファウストに類似した使い捨ての携帯式対戦車火器で、成形炸薬弾を内包したロケット弾を発射します。
後方爆風や反動を抑える機構を備えているため、狭い場所からも発射可能です。
うちの息子も自衛隊に入ってるんだけど、こういうの使ってるんだなぁ。頑張ってほしいね!
対戦車火器の運用
84mm無反動砲、何ができる?対戦車以外も?
対戦車だけでなく、榴弾など多用途!
84mm無反動砲の運用方法について解説し、その利点と課題、そして、後継装備に関する情報をご紹介いたします。

✅ 84mm無反動砲M2は、1949年にスウェーデンで開発された無反動砲で、陸上自衛隊には1979年から導入され、1984年からは国内ライセンス生産も行われています。
✅ 無反動砲は、射撃時の反動を抑えるため、砲弾発射と同時に後方へガスや樹脂破片を噴射し、軽量化されていますが、後方への爆風や砲弾の性能には課題があります。
✅ 84mm無反動砲は、様々な弾種を使用でき、汎用性が高い火砲ですが、後継装備の検討も進められており、2012年からは改良型のM3の調達が開始されています。
さらに読む ⇒陸上自衛隊応援サイト「陸自調査団」出典/画像元: https://rikuzi-chousadan.com/soubihin/kahou/84baz_m2m3.html84mm無反動砲は、その汎用性と運用性の高さから、陸上自衛隊にとって重要な装備です。
しかし、時代に合わせて、さらなる性能向上も求められます。
84mm無反動砲は、スウェーデン製カール・グスタフに類似した無反動砲で、対戦車榴弾だけでなく、榴弾、照明弾、発煙弾なども使用可能です。
可搬性に優れ、対戦車攻撃だけでなく、地域目標の面的な制圧も可能です。
これらの対戦車火器は、陸上自衛隊の普通科部隊が運用し、敵戦車の側面や防御の弱い部分を狙って攻撃します。
効果的な運用には、敵の進行経路情報を事前に収集することが重要です。
待ち伏せ攻撃に適しており、出会頭の即射には向いていません。
84mm無反動砲、なかなかロマンのある兵器だな。やっぱり、こういうのは、しっかりとした訓練が必要になるんだろうな。
参考資料
自衛隊の対戦車火器、どこで見れる?
『自衛隊新戦力図鑑2022』!
南・東シナ海の情勢、台湾有事の可能性、そして、自衛隊の最新兵器に関する参考資料をご紹介いたします。

✅ 南・東シナ海における緊迫した状況と、台湾・尖閣有事の同時勃発の脅威について言及しています。
✅ 陸上自衛隊の地対艦ミサイルや海上自衛隊の新造艦、次期戦闘機「FX」、空母「いずも」の改修といった最新兵器と運用について解説しています。
✅ 2021年8月31日に発売された書籍(商品コード12006、ISBN9784779644344)の情報と、購入方法へのリンクが記載されています。
さらに読む ⇒ファッションカルチャー【三栄】出典/画像元: https://shop.san-ei-corp.co.jp/shop/g/g12006/『自衛隊新戦力図鑑2022』は、自衛隊の装備を理解する上で非常に役立つでしょう。
これらの対戦車火器の詳細については、『自衛隊新戦力図鑑2022』に掲載されています。
最新の自衛隊の装備とか、興味あるわー!
本日は、陸上自衛隊の対戦車火器について学びました。
日本の防衛を考える上で、重要な情報です。
💡 陸上自衛隊は、LAMと84mm無反動砲を対戦車火器として運用しており、普通科部隊の重要な装備である。
💡 対戦車火器は、ウクライナでの戦闘からもわかるように、待ち伏せ攻撃に有効であり、戦車の進行を阻止する効果がある。
💡 84mm無反動砲は汎用性が高く、様々な弾種を使用できるが、後継装備の検討も進められている。