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毎月勤労統計調査、私たちの給料は本当に上がっている?日本経済の現状とは!?

日本の賃金と労働時間の実態を把握する毎月勤労統計調査を解説。円安と物価高騰が実質賃金を圧迫する中、生産性向上と賃上げの重要性を示唆。春闘での賃上げ動向や、実質賃金低下の原因を分析し、今後の経済政策への提言も行う。

毎月勤労統計調査、私たちの給料は本当に上がっている?日本経済の現状とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 毎月勤労統計調査は、日本の労働市場の現状を把握する重要な指標です。

💡 この調査結果から、賃金、労働時間、雇用などの動向を分析することができます。

💡 今回の記事では、最新の調査結果を基に、日本の賃金動向について解説していきます。

それでは、詳しく見ていきましょう。

毎月勤労統計調査全国調査の概要

毎月勤労統計調査は何を把握し、何に役立つの?

賃金、労働時間、雇用を把握し、景気指標などに活用。

毎月勤労統計調査は、まさに日本の労働市場の縮図ですね。

毎月勤労統計調査全国調査で作成している指数等の解説
毎月勤労統計調査全国調査で作成している指数等の解説

✅ 記事は、主に「100均の価格競争」、「100均の商品開発」、「100均の店舗戦略」、「100均の未来」の4つのテーマについて論じています。

✅ 100均は価格競争が激化しており、100円という価格を維持することが難しくなっています。そのため、品質向上や商品開発に力を入れている企業が多いです。

✅ 100均は、顧客層の拡大や競合との差別化を図るため、店舗戦略も重要です。都市部では小型店舗の出店が増えており、郊外では大型店舗の出店が増えています。

さらに読む ⇒ホーム|厚生労働省出典/画像元: https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/sisuu/sisuu_r04.html

毎月勤労統計調査は、日本の経済状況を把握する上で非常に重要なデータですね。

毎月勤労統計調査全国調査は、日本標準産業分類に基づく16大産業に属する常用労働者5人以上の事業所を対象に、賃金、労働時間、雇用の変動を毎月把握する調査です。

約190万事業所から抽出した約33000事業所を対象とし、名目賃金、実質賃金、所定内・外労働時間などのデータを収集します。

この調査結果は、景気動向の指標、厚生労働政策や経済政策の基礎資料、企業の労働条件決定の参考資料などとして、幅広く活用されています。

ふむ、この調査は、企業の経営戦略を立てる上で非常に役立つデータだな。特に賃金動向は、人材確保や人件費管理に大きく影響する。

円安と実質賃金低下の関係

円安で実質賃金低下!どうすれば賃上げできる?

生産性向上と、円安影響抑制が鍵!

円安と実質賃金の関係は、私たちにとって切実な問題です。

物価・金利・円安:国民にとって望ましいのは「実質賃金と生産性の好循環」門間一夫

公開日:2024/06/21

物価・金利・円安:国民にとって望ましいのは「実質賃金と生産性の好循環」門間一夫

✅ 記事は、日本の物価高不況の現状、その原因、そして解決策について論じています。

✅ 物価高は輸入価格の上昇と円安によって発生しており、家計所得が減少、コロナ貯蓄が枯渇するなど、国民の生活水準を著しく低下させています。

✅ 記事は、賃金上昇による物価と賃金の「好循環」だけでは不十分であり、実質賃金の上昇には生産性向上が必要であると主張しています。そのためには、企業が積極的に国内で成長意欲を持ち、人への投資やビジネスモデルの再構築など、生産性向上のための創意工夫を進める必要があると結論付けています。

さらに読む ⇒週刊エコノミスト出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20240702/se1/00m/020/060000c

円安と実質賃金の関係は、複雑で難しい問題ですね。

現在の円安状況において、実質賃金が低下している要因として、円安による物価上昇と賃金上昇のずれが挙げられます。

円安は輸出企業の収益を押し上げる一方、企業は円安による利益を一時的なものと捉え、賃金に反映させにくい傾向にあります。

そのため、円安による物価上昇は賃金上昇を上回り、実質賃金が下がる結果となっています。

実質賃金を上昇させるには、生産性向上による物価下落と賃金上昇が重要です。

生産性向上は、労働投入に対する生産物増加をもたらし、物価を下げる一方で、賃金上昇を促進します。

しかし、日本の場合、生産性と賃金の相関関係が低く、生産性向上による賃金上昇効果は限定的です。

つまり、円安による実質賃金の低下を防ぎ、賃金上昇を実現するためには、円安の影響を抑制し、生産性向上を促す政策が必要となります。

企業は、円安による収益増加を長期的な視点で捉え、従業員への賃金反映を検討する必要があります。

また、政府は、生産性向上のための投資促進や人材育成、労働市場の柔軟化などの政策を積極的に推進する必要があります。

円安は、輸出企業にとっては追い風になるけど、輸入価格の上昇は、企業の経営を圧迫する。このバランスをどう取るかが重要だな。

2023年の春闘と賃金動向

中小企業の賃上げ、大企業の影響は?

大企業の賃上げが波及する兆し。

春闘は、労働者の賃金交渉の場として、重要な役割を担っています。

大手と中小、格差拡大24年春闘賃上げ率―連合第1回集計:時事ドットコム

公開日:2024/03/15

大手と中小、格差拡大24年春闘賃上げ率―連合第1回集計:時事ドットコム

✅ 2024年春闘の第1回回答集計結果では、大手企業と中小企業の賃上げ率に格差が拡大し、大手企業では労働組合からの要求に対して満額や要求を上回る回答が続出している一方、中小企業では人件費の価格転嫁の遅れなどから賃上げの原資確保に苦戦している。

✅ 連合の集計によると、組合員1000人以上の企業では賃上げ率が5.30%、300人未満の企業では4.42%で、その差は0.88ポイントとなっている。

✅ 2023年の第1回集計では、大手と中小の賃上げ率の差は0.35ポイントだったため、大手と中小の賃上げ率の差は拡大している。

さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031501063

春闘の結果は、今後の賃金動向に大きな影響を与えるでしょう。

2023年の春闘では、大企業の高い賃上げ率が中小企業にも波及する兆しが見られる

連合の調査によると、大企業組合では定昇相当込み賃上げ率が3.73%、賃上げ分(ベア)が2.17%と、近年において高い値となっている。

一方、小規模企業組合では、定昇相当込み賃上げ率が3.03%、賃上げ分(ベア)が1.83%と、やや抑制されているものの、賃上げの流れが波及していることを示唆している。

また、賃上げ方法は一時金からベースアップにシフトする傾向が見られ、賃金増加の持続性という点で重要な変化と言える。

労働組合がない企業では、賃上げ交渉の機会が少なく、賃上げ率が抑制的になる可能性も考えられる。

さらに、労働組合がある企業でも、賃上げ要求交渉がなかった企業の割合は26.0%と、賃上げ交渉が行われないケースも存在する。

歴史的な物価高騰を踏まえ、賃上げの可否を労使で真摯に話し合う機会を設けることが重要である。

春闘の結果次第では、日本の経済に大きな影響を与える可能性もあるな。特に、中小企業は、賃上げの原資確保に苦労している企業が多いから、厳しい状況が続くかもしれない。

実質賃金の現状と分析

実質賃金はなぜ低い?名目賃金との関係も重要?

物価上昇で購買力が低下、経済状況悪化のサイン。

実質賃金の低下は、国民の生活水準を低下させる深刻な問題です。

実質賃金マイナスの構造~なぜ賃上げが追い付かないのか?~
実質賃金マイナスの構造~なぜ賃上げが追い付かないのか?~

✅ 2023年4月の毎月勤労統計によると、実質賃金は13か月連続でマイナスとなり、1人あたり7.9万円の購買力低下となりました。これは、円安・輸入インフレによる原材料コスト上昇と、労働生産性の伸び悩みが原因です。

✅ 企業は価格転嫁に苦しんでおり、十分な賃上げができていません。特に、中小企業は価格転嫁が困難な状況で、賃上げが遅れています。

✅ 労働生産性の伸び悩みは、日本経済の長期的な課題となっており、賃金上昇を抑制する要因となっています。海外経済の低迷や日本の輸出競争力の低下も、実質賃金のマイナスを長期化させている要因です。

さらに読む ⇒第一生命経済研究所ページ出典/画像元: https://www.dlri.co.jp/report/macro/253378.html

実質賃金の現状は、決して楽観視できません。

実質賃金は2023年2月時点で19年同月比+2.4%と、依然として低い水準にある。

今後の賃金動向は、春闘の影響に加え、物価上昇や経済状況などの要因によって左右されるため、注意深く見守る必要がある。

実質賃金と名目賃金:現状と分析最新統計(2015年=100)実質賃金 82.8 (-0.6%)実質_定期給与 97.7 (-0.5%)名目賃金 85.6 (+0.2%)名目_定期給与 101.0 (+0.3%)名目_所定内給与 102.1 (+0.1%)解説実質賃金 物価変動を考慮した賃金。

物価上昇率を加味するため、名目賃金が上昇しても実質賃金は横ばい、または下がる可能性があります。

名目賃金 物価変動を考慮しない賃金。

実質賃金名目賃金:デフレ不況のサイン?日本は1990年代からデフレが続き、実質賃金が名目賃金を上回る状況が見られました。

これは物価下落によるもので、技術革新などによる価格低下ではなく、人件費削減による価格低下が原因である可能性が高いです。

しかし、エネルギー価格下落などによる物価下落は、人件費削減なしにモノ・サービスの価格が下がるため、経済全体にとってプラスとなります。

名目賃金実質賃金:購買力低下名目賃金が上昇しても、物価上昇率がそれを上回ると、実質賃金は低下し、購買力が下がってしまいます。

実質賃金分析のポイント名目賃金と物価動向を同時に分析することが重要です。

実質賃金の上昇率がマイナス圏内であれば、経済状況悪化のサインです。

実質賃金の低下は、企業の競争力低下にも繋がってしまう。企業は、生産性向上や人材育成に力を入れて、賃金上昇を実現していく必要があるな。

毎月勤労統計調査結果

実質賃金2年連続マイナス!その原因は?

物価高騰で名目賃金増を上回ったため。

毎月勤労統計調査は、労働市場の現状を把握する上で重要なデータです。

10月の実質賃金2・6%減、物価高騰の影響如実に厚労相「最大の処方箋は継続的な賃上げ」読売新聞

公開日:2022/12/07

10月の実質賃金2・6%減、物価高騰の影響如実に厚労相「最大の処方箋は継続的な賃上げ」読売新聞

✅ 10月の毎月勤労統計調査速報によると、実質賃金は前年同月比2.6%減となり、7か月連続のマイナスとなりました。これは物価高騰の影響が顕著に表れた結果であり、減少幅は2015年6月以来の大きさです。

✅ 名目賃金は1.8%増の27万5888円となり、10か月連続で上昇しました。しかし、消費者物価指数が4.4%上昇したことで、実質賃金は減少しています。

✅ 加藤厚労相は、物価上昇に負けない継続的な賃上げの実現こそが最大の対策であると述べ、賃上げに向けた環境整備を進める考えを示しました。

さらに読む ⇒読売新聞オンラインニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221206-OYT1T50092/

実質賃金の減少傾向は、改善の見込みが見えないのが現状です。

統計資料:厚生労働省「毎月勤労統計調査」対象:常時5人以上の会社調査内容:給与、労働時間、労働者異動状況公表時期:毎月公表内容:速報値(上旬)、確報値(下旬)厚生労働省が発表した2023年度分の毎月勤労統計調査結果によると、現金給与総額は前年度比1.3%増加したものの、物価上昇を考慮した実質賃金は2.2%低下し、2年連続でマイナスとなりました

実質賃金の低下は、消費者物価の上昇が名目賃金の増加を上回ったことが主な要因です。

産業別では、『不動産・物品賃貸業』や『金融業、保険業』で賃金上昇率が高く、一方、パートタイム労働者の割合増加も実質賃金低下の一因となっています。

4月分の調査では、実質賃金は前年同月比でマイナス0.7%となり、25カ月連続のマイナスとなりました。

う~ん、実質賃金が下がり続けているのは、ちょっと心配だな。政府は、物価上昇対策と賃金上昇対策を両輪で進めて、国民の生活を守ってほしいわ。

今回の記事では、毎月勤労統計調査の結果と、日本の賃金動向について詳しく解説しました。

🚩 結論!

💡 実質賃金は、物価上昇の影響を受け、7か月連続で減少しています。

💡 円安による輸入価格の上昇が、賃金上昇を上回っていることが要因です。

💡 政府は、賃上げに向けた環境整備を進める必要があり、企業も生産性向上に取り組む必要があります。