日本の富裕層は増加傾向？！ - 最新レポートから見えてきた富裕層の動向富裕層の増加傾向とは！？
日本の富裕層・超富裕層、増加中！2023年は165.3万世帯に到達！株価上昇や円安も後押し！「いつの間にか富裕層」増加で金融リテラシー向上も課題に！
💡 日本の富裕層の数は、2005年以降増加傾向にある。
💡 富裕層の増加要因は、資産価値の上昇や準富裕層からの移行など。
💡 金融機関は、富裕層のニーズに対応したサービスを提供する必要がある。
それでは、第一章、富裕層・超富裕層の増加傾向について詳しく見ていきましょう。
富裕層・超富裕層の増加傾向
日本の富裕層は増加中ですが、その要因は？
資産価値上昇と層間移動
本日は、野村総合研究所のレポートについて解説いたします。
✅ この記事は、2023年3月に発表された野村総合研究所の「お金持ちピラミッド」最新レポートの内容を解説しており、日本における富裕層の最新動向を分析しています。
✅ 具体的には、超富裕層・富裕層、準富裕層、アッパーマス層、マス層の5つの階層における純金融資産の分布と、各階層の世帯数・平均保有資産額について解説しています。
✅ また、リベ大両学長の資産状況がどの階層に属するかについても触れ、レポートに対する両学長の感想も紹介しています。
さらに読む ⇒リベラルアーツ大学出典/画像元: https://liberaluni.com/pyramid-2023大変興味深い内容ですね。
最近の資産価値の上昇は、確かに実感します。
日本の富裕層・超富裕層世帯数は、2005年以降増加傾向にあり、2023年には165.3万世帯に達しました。
これは、株式や投資信託などの資産価値の上昇に加え、準富裕層の一部が富裕層に、富裕層の一部が超富裕層に移行したことが要因です。
特に2023年は、株価の急騰や円安の進行により、富裕層・超富裕層の純金融資産総額が大幅に増加しました。
NRIは、近年運用資産が急増したことで富裕層となった層を「いつの間にか富裕層」と定義し、この層が富裕層全体の1～2割程度を占めていると推定しています。
この層は、給与収入の範囲内で生活スタイルを変えず、金融知識や商品特性、リスク理解が不十分なままに金融商品を購入する可能性があります。
なるほど、このレポートによると俺らみたいなやつらが増えてるって事か！
「スーパーパワーファミリー」の台頭と金融機関の対応
都市部で年収3000万円以上の世帯はどう呼ばれ、今後どうなる？
スーパーパワーファミリー、増加予測
それでは、第二章、スーパーパワーファミリーの台頭と金融機関の対応について見ていきましょう。
公開日:2022/01/02
✅ 日本の金融機関は超富裕層ビジネスで苦戦している。原因は、従来型の金融商品中心のサービスでは、株式公開以外で資産を築いた新興富裕層のニーズを満たせない点にある。
✅ 新興富裕層は、ネット証券やラップ口座以外に、海外不動産、現代アート、ワインなど、専門的な知識や情報が必要な投資対象に関心を持ち、従来型の金融機関では満足できない。
✅ 日本の金融機関は、新興富裕層のニーズを理解し、彼らが求める情報やサービスを提供できるようになるまで、本格的なワンストップサービスを提供するのは難しい。
さらに読む ⇒内藤忍の公式ブログ 出典/画像元: https://www.shinoby.net/2022/01/20914/なるほど、従来型の金融商品では、富裕層のニーズに対応できないんですね。
NRIは、都市部在住で世帯年収3000万円以上の富裕層世帯を「スーパーパワーファミリー」と定義し、今後の増加を予測しています。
「スーパーパワーファミリー」は、資産運用や相続、事業承継、教育、海外移住など、多岐にわたるニーズを持つため、金融機関はこれらに対応できるサービスの提供が必要となります。
NRIは、富裕層・超富裕層の増加傾向が続くと予想し、金融機関は顧客のニーズに対応したサービス提供や、金融リテラシー向上のための啓発活動を行うことが重要であると結論付けています。
金融機関はもっと顧客のニーズを理解しないと、置いていかれるぞ！
富裕層増加の継続と要因分析
2021年の日本の富裕層はどれくらい？
148.5万世帯
それでは、第三章、富裕層増加の継続と要因分析について見ていきましょう。
✅ 2021年の日本の富裕層は149万世帯で、純金融資産総額は364兆円と推計され、2005年以降最も多い世帯数となりました。
✅ 富裕層の世帯数は2013年のアベノミクス開始以降増加を続け、資産価格の上昇や準富裕層からの移行が要因と考えられます。
✅ 富裕層の純金融資産保有額も2019年比で9.7%増加し、超富裕層も8.2%増加するなど、2013年以降増加傾向にあります。
さらに読む ⇒トラベルボイス｜観光産業ニュース（読者数No.1）出典/画像元: https://www.travelvoice.jp/20230303-153056アベノミクス以降、確かに富裕層が増加傾向にあると感じます。
2021年の日本の富裕層・超富裕層世帯数は148.5万世帯に達しました。
特に2013年以降は安倍政権の経済政策の影響もあり、増加傾向が続いています。
富裕層・超富裕層の純金融資産保有総額も増加しており、2019年から2021年にかけては9.3%増加しました。
これは、株式などの資産価格の上昇や準富裕層の一部が富裕層に移行したことが要因と考えられます。
うちは、そんな富裕層には程遠いけど、将来は私もお金持ちになりたいわ！
起業家と金融機関の連携 - 未来の富裕層への投資
起業家は事業立ち上げで何を重視する？
金融機関の信頼
それでは、第四章、起業家と金融機関の連携 - 未来の富裕層への投資について見ていきましょう。
公開日:2019/05/22
✅ 日本の富裕層は、株式相場の上昇や起業家の増加により増加傾向にあります。特に、親が富裕層である子どもは、生前贈与や金融リテラシーの継承により、さらに富裕層になる可能性が高いと言えるでしょう。
✅ 富裕層は、既存の金融機関から距離を置き、自己資本の蓄積を意識しています。一方、準富裕層は、時間的な余裕がなく、スマホやタブレットなどのツールで情報収集を行う傾向にあります。
✅ 働き方改革や平均余命の長期化により、富裕層だけでなく、準富裕層も時間的な余裕がなく、多忙な生活を送る傾向にあります。富裕層相手にビジネスをする人は、このような変化を理解した上で、ターゲティングを行うことが重要です。
さらに読む ⇒アセットONLINE｜株式会社アセットリード出典/画像元: https://assetonline.jp/market/detail/id=460起業家と金融機関が連携することで、将来の富裕層を育成していくことができるんですね。
NRIの調査によると、将来の富裕層候補である起業家は、事業立ち上げにおいて金融機関を信頼しています。
金融機関は事業立ち上げを支援する上で、起業家の悩みや課題を理解することが重要です。
起業家予備軍は金融機関への相談経験が少ないため、金融機関は起業家とのコミュニケーションを強化することで、信頼関係を築き、将来の富裕層との顧客基盤を拡大する必要があります。
起業家ってのは、将来の顧客になりえるわけか！
富裕層の増加要因と「親リッチ」の特徴
日本の富裕層は近年増加傾向ですが、その要因は何ですか？
景気拡大や資産増加が主な要因です。
それでは、第五章、富裕層の増加要因と「親リッチ」の特徴について見ていきましょう。
公開日:2024/02/15
✅ 「親リッチ」は、親や祖父母が純金融資産1億円以上を持つ20～50代の人を指し、収入が平均より高く、金融リテラシーが高い傾向にある。
✅ 「親リッチ」が存在するため、表面上はマス層でも、親や祖父母からの援助を受けている人が多く、実態は富裕層と変わらない場合がある。
✅ 親リッチではない人は、見栄を張らずに、自分の状況に合った生活をすることが大切であり、周りの人と比較しないように心がけることが重要である。
さらに読む ⇒簡単に暮らせ出典/画像元: https://www.kurase.com/entry/The_next_generation_of_wealthy_people%2C_%E2%80%9CRich_Parents%E2%80%9D親の資産、確かに影響は大きいですよね。
2017年の日本の富裕層・超富裕層の世帯数は126.7万世帯で、純金融資産総額は299兆円に達しました。
これは、2015年を上回り、2000年以降最多となっています。
富裕層・超富裕層の増加は、景気拡大と株価上昇による資産拡大に加え、準富裕層の一部が富裕層に移行したことが要因です。
また、相続や生前贈与、起業による資産拡大も影響していると考えられます。
一方、親が富裕層・超富裕層である可能性の高い「親リッチ」は、非親リッチに比べて金融リテラシー、金融情報感度、金利感応度がすべて高い傾向が見られました。
また、親リッチは、家族との結び付きに対する意識も強く、親への信頼・依存や子どもへの教育投資に積極的な傾向が見られました。
親リッチって言葉、初めて聞いたけど、親世代のお金持ちが多いってことか！
今回のレポートでは、日本の富裕層の増加傾向とその要因について解説しました。
💡 富裕層は増加傾向にあり、その要因は資産価値の上昇や準富裕層からの移行など。
💡 金融機関は、富裕層のニーズを理解し、対応するサービスを提供することが重要。
💡 将来の富裕層候補である起業家との連携も重要である。
