JFEスチール、過去最高水準の賃上げを実現 - 50年ぶりの高水準?JFEスチール労連の賃上げ要求とは!!?
春闘でJFEスチール労連が過去10年で最大となる平均3万円の賃上げ獲得!50年ぶりの高水準!12.5%の賃上げ率は若年層に18.5%アップも!
💡 JFEスチールが、2024年春闘で過去最高水準の賃上げを実現した
💡 JFEスチール労連の賃上げ要求と会社側の回答を分析
💡 JFEスチールが働きがい向上に向けた取り組みを強化している
それでは、JFEスチールの賃上げに関する詳細について、詳しく見ていきましょう。
JFEスチール、過去最高水準の賃上げを実現 - 50年ぶりの高水準
JFEスチールは今年どれくらいの賃上げを実現した?
平均3万円
本章では、JFEスチールの賃上げについて詳しく解説していきます。

✅ 2024年春闘において、鉄鋼業界では賃上げ(ベア相当)で満額回答が相次いでおり、日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所の高炉メーカー3社をはじめ、特殊鋼・ステンレス、単圧メーカーなどでも労働組合の要求に満額で答える企業が続出している。
✅ 満額回答の背景には、鉄鋼業界における好業績や人材確保の必要性などがあると考えられる。
✅ 今回の賃上げは、鉄鋼業界だけでなく、日本経済全体に好影響をもたらす可能性がある。
さらに読む ⇒日刊鉄鋼新聞 Japan Metal Daily出典/画像元: https://www.japanmetaldaily.com/articles/-/145573JFEスチールは、従業員の頑張りをしっかりと評価し、賃上げに反映させたということですね。
素晴らしいですね。
2024年の春闘において、JFEスチール労連は、過去10年間で最大となる平均30000円の賃上げを要求し、会社は満額回答しました。
これは1975年以来、約50年ぶりの高水準の賃上げです。
2023年の春闘では、連合が賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを目標に掲げており、政府も昨年を上回る賃上げを企業に要請していました。
JFEスチール労連は、この賃上げムードに乗っかって、過去2年間の賃上げ遅れを取り戻すべく、高額な賃上げ要求を突きつけました。
結果として、JFEスチール労連は、平均30000円の賃上げを獲得し、定期昇給などを含めた賃上げ率は12.5%となりました。
これは、2023年の春闘で平均2000円の賃上げであったことを考えると、大幅な増加となっています。
そりゃあ、社員もヤル気になりますわな。
JFEスチール労連の賃上げ要求と回答 - 過去10年間の推移
JFEスチール労連の春闘要求は近年どう変化?
回答額が大幅上昇
では、続いてJFEスチール労連の賃上げ要求と回答について見ていきましょう。

✅ 2023年の春闘では、自動車業界と電機業界において、主要企業が組合の要求を満額で受け入れ、早期に賃上げ交渉がまとまりました。
✅ 自動車業界では、トヨタ、日産、ホンダなど主要メーカーが組合の要求を満額で受け入れ、満額回答と早期決着が相次ぎました。これは、物価上昇による生活水準への影響や、人材確保が課題となる競争環境の中で、労働者の処遇改善が重要であるとの認識が経営側に広がったためと考えられます。
✅ 電機業界では、パナソニック、日立などの中闘組合が、統一して要求した「開発・設計職基幹労働者」(30歳相当)の個別ポイントで7,000円の水準改善を要求し、すべての組合で要求通りの7,000円の回答を受けました。これは、電機業界全体で人材確保や技術革新への意識が高まっていることを示しています。
さらに読む ⇒独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)出典/画像元: https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/06/shuzai_03.htmlやはり、ここ数年で企業業績も回復してきたし、賃上げは仕方ないですよね。
過去10年間におけるJFEスチール労連の春闘要求と回答は、2014年から2020年までは、要求額は平均3500円程度でしたが、回答は大きく下回る結果となっています。
しかし、2022年からは、会社業績の回復や物価高などを受け、回答額が大きく上昇していることが分かります。
今回の2024年春闘での大幅な賃上げは、コロナ禍からの経済回復や、物価高による賃金上昇要求の高まり、そして政府による賃上げへの要請などが影響していると考えられます。
JFEスチール労連は、今後も労働組合の活動を通して、従業員の賃金向上と労働条件改善に取り組んでいくことが期待されます。
うむ、歴史を振り返ると、企業は労働組合としっかり向き合ってきたんだな。
JFEスチール、従業員の能力・活力発揮を重視 - 働きがい向上と人材獲得・定着へ
JFEスチールは春闘でどれだけの賃上げを回答した?
平均12.5%
続いては、JFEスチールの働きがい向上に向けた取り組みについてご紹介します。

✅ 2024年春闘において、トヨタ自動車や日立製作所などの大手企業が、労働組合の賃上げ要求に対し満額回答した。
✅ 日本製鉄は要求を上回る回答を行い、電機、鉄鋼など他の業界でも賃上げが進む見込みである。
✅ 今回の満額回答は、物価高騰に対する労働者の要求に応えるものであり、今後の賃金交渉に大きな影響を与えると予想される。
さらに読む ⇒静岡新聞DIGITAL Web出典/画像元: https://news.at-s.com/article/1431193従業員の能力と活力を重視するというのは、素晴らしい経営理念ですね。
JFEスチール株式会社は、2024年の春季交渉において、労働組合の要求である基本賃金改善(組合員一人当たり平均30000円)を満額回答しました。
これは過去の春季交渉における会社回答の最高額であり、定期昇給相当分を含めると平均12.5%の賃上げとなります。
今回の賃上げは、企業価値向上のため従業員の能力・活力発揮を重視する方針に基づき、働きがい向上と優秀な人材の獲得・定着を目的としています。
特に、若年層の賃金を重点的に引き上げることで、10~20代の賃金は平均18.5%上昇します。
若い世代の賃金もアップするってことは、将来への投資だねぇ。
JFEスチール、働きがい向上に向けた取り組み強化 - 新しい働き方、ダイバーシティ推進
同社はどんな働きがい向上施策を進めている?
定年延長、柔軟勤務、ダイバーシティ推進など
JFEスチールは、働きがい向上に向けた取り組みをさらに強化しているようです。
公開日:2024/04/30

✅ 鉄鋼メーカーは、社員の意識変化を捉え、より働きやすい会社・職場づくりを目指し、WEBによる社員満足度調査(エンゲージメント・サーベイ)を実施しました。
✅ 調査の委託先として日本能率協会総合研究所(JMAR)を選んだ理由は、オリジナル仕様に対応できる柔軟性と、統計学的な分析の専門性があったためです。
✅ 調査を通して、社員のエンゲージメントの特徴や、会社の魅力や働きがいを感じている点、ワークスタイル変革に対する社員の関心を把握することができました。今後は、毎年実施し、分析結果を全社施策に活用していく予定です。
さらに読む ⇒日本能率協会総合研究所 マネジメント&マーケティング研究事業本部 - 従業員と顧客、企業の2大ステークホルダーの声を起点に経営革新を支援します。出典/画像元: https://jmar-im.com/case/jfe/新しい働き方やダイバーシティの推進は、時代が求めていることですよね。
さらに、同社は働きがい向上を重要課題と位置付け、65歳への定年延長、在宅勤務・フレックスタイム制導入などの「新しい働き方」推進、ダイバーシティ&インクルージョンの推進など、様々な施策を推進しています。
今回の交渉では、ワーク・ライフ・バランス推進の観点から所定休日数の増も回答されました。
また、2024年4月には「人財戦略本部」を新設し、経営戦略と連動した人事戦略を強化していきます。
今後、製造現場を中心とした職場環境の改善、人事賃金制度の改訂など、社員の働きがい向上に向けた施策を展開していく予定です。
従業員の満足度向上は、企業の成長に繋がる。素晴らしい!
鉄鋼大手3社の賃上げ - 日本製鉄、神戸製鋼所も高水準の賃上げ回答
日鉄の賃金改善額は?
月3万5000円
最後に、鉄鉱大手3社の賃上げについて見ていきましょう。

✅ 鉄鋼業界では、人材確保を目的とした大幅な賃上げが実施されました。日本製鉄はベア月3万5千円、JFEスチールと神戸製鋼所は月3万円のベア要求に満額回答し、いずれも過去最高の額となりました。
✅ 鉄鋼業界は、CO2排出削減や人口減少など、大きな転換期を迎えており、優秀な人材の確保が急務となっています。賃上げは、この人材獲得競争に勝ち抜くための戦略です。
✅ 鉄鋼業界は、高炉メーカーと電炉メーカーに分けられ、高炉メーカーは再編が進み、電炉メーカーは比較的規模が小さい企業が多いです。脱炭素化に向けて、電炉の利用や水素・アンモニアを用いた製鉄技術の開発が進められています。また、鉄鋼メーカーは海外市場への進出も積極的に進めています。
さらに読む ⇒就活ニュースペーパーby朝日新聞 - 就職サイト あさがくナビ出典/画像元: https://asahi.gakujo.ne.jp/research/industry_topics/detail/id=3868人材獲得競争が激化する中、賃上げは必要不可欠ですね。
日本製鉄は2024年春季労使交渉で、労働組合に対しベースアップ(ベア)に相当する賃金改善で月3万5000円と回答しました。
これは労組要求の月3万円を上回り、定期昇給などを含めた賃上げ率は14.2%になります。
初任給も引き上げられ、大学学部卒で4万1000円増の26万5000円、高卒で3万円増の21万円となります。
鉄鋼大手3社のうち、神戸製鋼所は月3万円の賃金改善で満額回答し、定期昇給分込みの賃上げ率は12.8%です。
JFEスチールも同日回答する予定です。
鉄鋼大手3社は長期間、同水準での賃上げに取り組んできましたが、今回の回答により横並びが崩れました。
日鉄など鉄鋼大手はこれまで2年に1度の交渉で2年分の賃金改善額を決める方式でしたが、22年以降の急激な物価上昇を受け、23年春季交渉では他業種が鉄鋼業界を上回る賃金改善を進め、賃上げで格差が生じていました。
そのため、労働組合も24年春季交渉では24年度分に絞って要求していました。
各企業が独自の戦略で賃上げを実施しているみたいだな。
JFEスチールは、高い賃上げの実施に加え、働きがい向上に向けた取り組みを強化することで、従業員のモチベーション向上と人材獲得・定着を目指しています。
💡 JFEスチールが過去最高水準の賃上げを実現した
💡 JFEスチール労連の賃上げ要求と会社側の回答を分析
💡 JFEスチールが働きがい向上に向けた取り組みを強化している