みずほ銀行のシステム障害:なぜ繰り返される?その原因と対策とは!?
みずほ銀行、システム障害の歴史を振り返る。統合から続くトラブル、再発防止策は?
💡 みずほ銀行は、合併によるシステム統合の課題を抱えている。
💡 システム障害は、顧客への影響が大きく、銀行の信頼を失墜させる問題となっている。
💡 金融庁は、みずほ銀行に対し、再発防止策を講じるよう求めている。
それでは、みずほ銀行のシステム障害について詳しく見ていきましょう。
みずほ銀行のシステム障害:誕生から続く課題
みずほ銀行のシステム障害はなぜ起こった?
統合不足と技術力不足
みずほ銀行のシステム障害の歴史は、合併の歴史ともいえるんですね。
公開日:2021/10/11

✅ みずほ銀行のシステム障害は、合併によるシステム統合の失敗や、東日本大震災後の義援金大量処理による負荷、そして2021年の大規模障害など、長年にわたって発生しています。
✅ 特に、初期のシステム障害は、合併に関わった3つの銀行がそれぞれのシステムに固執し、互いに譲らなかったことが原因で、リレーコンピュータ方式という不安定なシステムを採用したことが大きな要因です。
✅ その後、システムの一本化やシステムの改修が行われましたが、東日本大震災や2021年の大規模障害など、新たな課題が浮上し、システム障害は依然としてみずほ銀行にとって大きな課題となっています。
さらに読む ⇒Webのこと、ITのことは青梅市のSSAITS(サイツ)にご相談ください。出典/画像元: https://ssaits.jp/promapedia/articles/20211011.htmlシステム統合の難しさを改めて感じますね。
みずほ銀行は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の合併によって誕生しました。
しかし、合併当初は、システム統合が困難なため各銀行のシステムを繋ぐリレーコンピュータ方式を採用しました。
これは、IT技術への理解不足によるものであり、後のシステム障害の根本原因となりました。
2002年の開業時、このリレーコンピュータ方式による大規模なシステム障害が発生し、ATMが使えなくなり、口座振替が遅延するなど、大きな混乱を招きました。
その後、みずほ銀行は第一勧業銀行のシステムをベースにシステムの一本化を進め、2004年に完了させました。
しかし、2011年の東日本大震災発生後、義援金口座への集中振り込みによってシステムが処理能力を超え、再び大規模なシステム障害が発生しました。
この障害は、夜間バッチ処理による一括処理能力の不足が原因でした。
これらの事例は、みずほ銀行のシステム障害が、システム統合の困難さ、IT技術への理解不足、処理能力の不足など、様々な要因が複雑に絡み合って発生していることを示しています。
うん、確かに。でも、合併したからこそ、みずほ銀行は今の規模になったわけだし。
2021年のシステム障害:AMLチェック省略と役員辞任
みずほ銀行のシステム障害はなぜ問題視されたのか?
AMLチェック省略が原因
これは、みずほ銀行にとっても大きな痛手だったでしょうね。
公開日:2021/11/13

✅ みずほFGの坂井社長は、システム障害の再発防止策としてシステム投資の増額を発表しましたが、金融庁は企業統治のあり方に問題視しており、業務改善命令を出す方向で検査を進めています。
✅ 命令の内容次第では、抜本的な経営体制の見直しを迫られる可能性があり、坂井社長の進退も焦点となっています。
✅ みずほFGは一連の障害による事業への影響として、個人の口座解約の増加などを認めていますが、業績自体は堅調で、22年3月期の純損益見通しを当初予想より引き上げました。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASPCD7HSQPCDULFA00C.html役員辞任は、責任を取ったということでしょうか?。
2021年2月から9月にかけて、みずほ銀行は8回のシステム障害を起こしました。
特に、9月30日の外為送金処理遅延では、AMLチェックを省略したことが問題視され、金融庁と財務省から行政処分を受けました。
この事案では、最高コンプライアンス責任者(CCO)がAMLチェック省略が法令に沿った対応だと主張し、その決定に基づいて349件の外為送金がAMLチェックを経ずに実行されたことが問題視されました。
この事案を受けて、みずほフィナンシャルグループ(FG)とみずほ銀行は、坂井辰史社長、藤原弘治頭取、CIO、CCOら4人の役員が引責辞任を発表しました。
あんたたち、偉い人に辞めてもらうって、どんな気持ちなの?
金融庁の業務改善命令:再発防止への取り組み
みずほ銀行は何回システム障害を起こした?
計8回
金融庁は、みずほ銀行に対して強い姿勢ですね。
公開日:2021/10/22

✅ 金融庁は、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対し、システム障害の再発防止を目的とした業務改善命令を出しました。
✅ 命令の内容は、システム機器の更新や保守作業計画の見直しで、必要性や緊急性、銀行業務へのリスクなどを考慮するよう求めています。
✅ これは、みずほ銀行のシステム運営を金融庁が事実上直接管理する異例の行政処置であり、再発防止に向けた強いメッセージとなっています。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20210922/k00/00m/020/114000c再発防止のためには、抜本的な対策が必要ですね。
令和3年11月26日、金融庁はみずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対し、システム障害に関する業務改善命令を出しました。
これは、みずほ銀行が令和3年2月から9月にかけて計8回のシステム障害を起こし、顧客に多大な影響を与えたことに対するものです。
特に、2月28日の障害では、月末のデータ移行作業におけるリスクを十分に検討せずに作業が進められたため、多数のATMが停止し、多くの顧客が長時間待機を強いられる事態となりました。
また、8月20日には全営業部店で店頭取引が一時的に停止し、9月30日の障害では、資産凍結等の経済制裁措置に関する法令遵守態勢にも問題が見つかりました。
これらの障害は、みずほ銀行のシステム開発・保守・運用体制の不足、委託先管理の甘さ、危機対応態勢の不備などが原因とされています。
金融庁は、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対して、再発防止に向けた具体的な対策を講じるよう求め、業務改善計画の提出と経営責任の明確化を指示しました。
期限は令和4年1月17日で、その後も定期的な報告が求められます。
金融庁も、みずほ銀行のこと、心配してるんだな。
行政処分の内容:再発防止策の策定と実行へ
みずほ銀行のシステム障害で何が起きた?
業務改善命令と是正措置命令
金融庁の姿勢は、みずほ銀行にとっては厳しいものですね。
公開日:2021/09/27

✅ みずほ銀行は、2021年2月以降、7回のシステム障害を起こし、金融庁から業務改善命令を受けました。これは、これまで3回目に当たるもので、金融庁が銀行に対して取る初めての措置となります。
✅ 金融庁は、みずほ銀行のシステム運営を細かく監督し、実質的に管理していく方針です。みずほ銀行は、システム更新などを最優先に進めなければならず、金融庁の事前チェックを受けない限り新規事業など、システムに負荷をかける業務は行えなくなります。
✅ 今回の業務改善命令は、みずほ銀行自身で一連のシステム障害の根本的な原因を把握しきれていないこと、そして金融庁が「無策」と批判されるリスクを避ける狙いがあると見られています。みずほ銀行の基幹システム「MINORI」は、複数のITベンダーによって開発されたため、システム全体像を把握する担当者や部署が存在せず、制御しきれずにシステム障害が多発していると考えられています。
さらに読む ⇒DXportal出典/画像元: https://www.dx-portal.biz/notice/mizuho-bk-mizuho-fg/システム全体像の把握が難しいというのは、大きな問題ですね。
みずほフィナンシャルグループ(FG)とみずほ銀行(BK)は、2021年2月28日以降発生したシステム障害を受け、金融庁から業務改善命令、財務省から是正措置命令を受けました。
金融庁の命令は、BKに対してシステム障害の再発防止策を速やかに実行し、そのための業務改善計画を策定・実行することを求めています。
また、FGに対しては、銀行持株会社としての業務改善計画を策定し、実行することを求めています。
財務省の命令は、BKに対して外為法令の資産凍結等経済制裁に関する確認義務の不適切な履行事例の発生原因を再検証し、実効性のある改善・再発防止策を策定することを求めています。
両社は、これらの命令を重く受け止め、深く反省するとともに、命令の趣旨を踏まえた業務改善計画・再発防止策の策定・実行に努めてまいります。
みずほ銀行、大丈夫なのかな?
過去の教訓:システム統合と情報システムに対する理解不足
みずほ銀行が抱えるシステム問題の根本原因は何?
統合・刷新の急ぎ過ぎ
過去の教訓を生かして、再発防止に努める必要があると感じます。
公開日:2021/12/08

✅ みずほ銀行は2021年2月、システム障害によりATMが利用不能となり、顧客に多大な迷惑をかけた。これは、同社が新勘定系システム「MINORI」を導入した際に、複数のITベンダーの製品を組み合わせたマルチベンダーを採用したこと、および、構造改革によるシステム部門の人員削減が原因とみられる。
✅ みずほ銀行は、MINORIの開発において、リテール部門と密に連携し、顧客のニーズを反映したシステムを目指していた。しかし、導入後の運用段階では、システム部門のマンパワー不足や、マルチベンダーによる連携の複雑さなどが課題として浮上した。
✅ 今回のシステム障害は、みずほ銀行にとって大きな痛手となり、同社のガバナンスや企業風土に対する疑問も呈されている。今後、みずほ銀行は、システム部門の強化と、マルチベンダーとの連携体制の改善など、抜本的な対策を講じる必要がある。
さらに読む ⇒ダイヤモンド・オンライン出典/画像元: https://diamond.jp/articles/-/289237システム部門の強化は、喫緊の課題ですね。
みずほ銀行は、1999年の経営統合以降、情報システム関連で4種類の大きなトラブルを経験してきました。
2002年、2011年、2021年に発生した3回の大規模システム障害に加え、システム刷新プロジェクトの度重なる遅延も経験しています。
2002年4月のシステム障害は、経営統合に伴う旧3行の勘定系システムの連係不足とスケジュール優先による時間不足が根本的な原因とされています。
2011年3月のシステム障害は、勘定系システムの老朽化とブラックボックス化、復旧手順の未整備などが原因でした。
2021年からの連続システム障害では、システムに関するリスクや専門性の軽視、IT現場の実態軽視、顧客影響に対する感度の欠如などが問題点として指摘されています。
これらのトラブルは、みずほ銀行が経営統合やシステム刷新を急ぎすぎたこと、情報システムに対する理解不足や投資不足が積み重なった結果であると言えます。
金融庁は、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対して、業務改善命令を発出しました。
これは、みずほ銀行が過去一年間に7回のシステム障害を起こし、顧客に大きな影響を与えたことによるものです。
命令の内容は、みずほ銀行が今後のシステム更改や更新計画を再検証・見直し、適切な管理態勢を確保すること、みずほフィナンシャルグループが当行の計画を検証することです。
金融庁は今後もみずほ銀行とみずほフィナンシャルグループのシステム面とガバナンス面を検査し、必要に応じて更なる行政対応を検討していくとのことです。
私、みずほ銀行の口座、解約しようかしら。
みずほ銀行のシステム障害は、経営統合、IT技術への理解不足、システム統合の難しさ、などの複合的な要因が考えられます。
💡 みずほ銀行は、システム障害の再発防止に向けた対策を講じる必要がある。
💡 金融庁は、みずほ銀行のシステム運営を厳しく監視していく。
💡 みずほ銀行は、顧客の信頼回復に向けて努力する必要がある。